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『涼宮ハルヒの消失』 [☆☆]

・殻から身をほじくるのがイライラすんの。どうしてカニって殻も食べられるようになってないのかしらね。進化の過程でもうちょっと学ばなかったのかって言いたいわ。

・この事態が発生しているのに気づいて困ったのは意外にもたった一人だけだった。そいつ以外の全人類は別に困りはしない。なぜなら事態の発生自体に気づくはずもないからだ。

・目が開いているだけでは覚醒してるってことにはならないのよ。目に映るものをしっかり把握して、それで初めて理解の助けになるの。

・その習慣がたとえ悪癖であったとしても、むしろ悪癖だからこそ今更やめろと言われても難しい。

・まあ、多くを望んで色々土産をもらったとしても、その重みで立ち上がれなくなれば元の木阿弥だ。

・解りきった奴が当たり前のように難問を解いていく姿には無力感しか覚えない。

・ありふれた日常に退屈していたものの、求めるのに必死で自分で生み出そうとはまだ思いついていない時代。

・他にどういう反応をしていいのか解らなくなったとき、こいつはとりあえず怒った顔を形作るのである。

・もともと俺は冬の寒さに凍えながら春の到来を待ちわびるより、夏の暑さに文句をつけながら団扇でも煽いでいるほうが好きなのだ。

・言葉を用いない概念は言葉以外のものでしか伝えられません。

・どうやっても解らないのなら、解る奴の指示に従うだけだ。

・痛い? そうでしょうね。ゆっくり味わうがいいわ。それがあんたの感じる人生で最後の感覚だから。

・その先輩の名前を思い出すことができない。きっと先輩も僕の名前を覚えていない。だけどあの時そこに誰かがいたことは彼女も覚えているんじゃないかと思う。



涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 谷川 流
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫



タグ:谷川流
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