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『ライトノベル創作教室』 [☆☆]

・「終わり良ければ全て良し」などという格言は、小説の場合、適用されません。「初め良ければ、かなり良し」です。

・非日常の世界を求めてライトノベルを手に取ったのに、その入り口が現実世界と変わり映えしない日常シーンだったら興ざめです。

・なにか「日常ではない行動」をしている場面から描き始めることが、初心者がおもしろい物語を創出するためのコツです。

・人が行動するには、動機が必要です。なにか理由が無いと、人は行動しません。

・好奇心より、自己防衛本能を優先させるのが人間です。それなのに、強引に好奇心という動機だけで登場人物を行動させてしまうと、その物語はリアリティの無い失敗作になります。

・登場人物にも現実と同じように複数の動機を与えることによって、行動にリアリティを持たせることができます。

・人間同士の対立がないところには、ドラマは生まれません。

・おもしろさとは、他者と「同じ」部分と、「違う」部分の二極化のギャップによってもたらされます。

・見かけの呪縛とは強力なもので、外見で判断してはいけないなどという理性のささやきなど軽く吹っ飛ばしてしまいます。

・当然、魔法や超科学が存在する世界の常識は、私たちの常識とは異なっています。

・描写するにしても、「著者が知らずにアバウトな描写をしている」ことと、「状況に合わせて、あえてアバウトな描写をチョイスしている」のとでは、天と地ほどの差があるということです。

・金と快楽が絶対の価値を持つ現代社会では、正義や愛を語ることは現実を直視しない理想主義者の戯言だと笑われる風潮があります。

・野生動物は生きるという目的のために特化した、様々な形態をとっているのです。

・「心に浮かんだことを片っ端からあげてパソコンかノートに書き込み、後でその中から使えるものを探す」という方法がベストです。

・主人公の行動の軌跡こそ、ストーリーに他なりません。

・情報は小出しにしていくことが大切です。

・基準としては短編の場合なら、主要メンバーは多くても3、4人。長編でも、8人以上にはしない方が無難です。

・よく「幼児はみんな天才だ」などと言われます。幼児に絵を描かせると、技術や常識の枠に囚われない自由奔放な絵を描きます。その絵を見て、これこそが心の内面をありのままに表現した真の芸術なのだと、手放しで喜ぶ人がいます。でも、幼児の描いたメチャクチャな絵を、お金で買いたいと思う人は誰もいません。

・美人は3日で飽きるという格言がありますが、それは間違いです。美少女はずっと見ていても飽きません。その証拠に、私はパソコンの壁紙を半年以上も同じ美少女CGにしていましたが、飽きませんでした。

・どんなかわいい女の子でも100人の人間がいたら100人ともが、その娘を美少女と認めることはありえません。先入観でも与えていない限り無理です。

・これは良い! と思った美少女描写をパソコンやノートにいくつも書き写して覚え、その描写テクニックを身につけるのです。

・芸術の世界には、技術だけ追求するとつまらなくなるという技術のパラドックスが存在します。小説に限らず、書道でも、歌でも、絵でも同じコトで、技術だけこなしているものというのは、一見、すごそうに見えるのですが、たいがいおもしろくないのですね。

・「の」は2つまでならたいした力を発揮しませんが、これが3体そろって合体したとき、悪文という恐るべき魔物へと変貌します。

・最近では、知識より創造力や思考力の方が大切だという風潮が、世の中に蔓延してきていますがこれは間違いです。知識あっての知性です。知識がなければ、考えることがまずできません。

・トドメは「であると信じる」という、典型的責任逃れの曖昧表現。

・文章をわかりやすくするためには、文章を短くすることが大切です。

・アイディアは無から生まれるのではなく、既存のモノが組合わさって生まれます。そのため分野に関係なく膨大な知識を得ることが、アイディアを授かるための条件です。

・「創造力とは記憶力である」 これは世界的に有名な映画監督、黒沢明監督の言葉です。

・音楽と騒音は紙一重です。あなたにとっては美しい音色も、他人にとっては不快な雑音にしか聞こえないことが多々あります。

・○○が嫌い、といったネガティブな情報は載せない方が賢明です。それを好きな人から反感を買ってしまいます。

・返報性とは、「他人がこちらに何かの恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない」という気持ちになることです。

・選挙期間中の候補者の宣伝カーなどが来ると、うるさくてたまりません。候補者に親近感どころか、殺意を感じてしまいますよね。

・メリットとして、バッドエンドは深くテーマを考えさせられるため長く印象に残る傾向がある。童話や昔話を見ても分かるように心からハッピーエンドな作品というのは実はあまり世の中には残っていない。

・大量の娯楽作品が出回ってしまっている現代社会においては、どのような捻ったストーリーやキャラクターを考えても先駆者がいるのが当然であり、パクリと感じるか否かは個人の主観によるところが大きいため、パクリ疑惑を持たれることを完全回避する方法はない。



ライトノベル創作教室

ライトノベル創作教室

  • 作者: ライトノベル作法研究所
  • 出版社/メーカー: 秀和システム
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本



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