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『刀語 第九話 王刀・鋸』 [☆☆]

・人は否定する生き物。何かを否定することで、己を形成する生き物。

・あの女は考えることに長けているのと同時に、考えないことにも長けているのかもしれない。

・考えても仕方ないことがあったとしても、普通、人は考えてしまうもの──考え続けてしまうもの。

・時代にあわせて人は生き方を変えねばならない。

・ああいうのがもっとも厄介だ──欲なし見栄なし、されど気高き誇りあり。

・できないことの理由を訊かれて答えられるようなら、それはもう克服しているようなものである。

・己が不利になることは許せても相手方が不利になることは許せないという、そういう性格だよ、あれは。

・天下国家のためなどと言う奴にろくな奴はいない──などとは、どうも、つゆとも思っていないようだった。

・人間、考えることはできても。考えないことは、実は意外と難しい。

・勝負の最中に余計なことを考えるなど、それはもう、油断しているのと同義である。

・強い者が勝つのは当たり前だから褒める必要はないし、弱い者が負けるのも当たり前だから責める必要はない──強い者が負けるのは怠慢だから責めなければならないし、弱い者が勝つことは素晴らしいことだから大いに褒める必要がある。



刀語 第九話 王刀・鋸 (講談社BOX)

刀語 第九話 王刀・鋸 (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/09/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:西尾維新
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