『マッチポンプ売りの少女』

・わざわざ慈善団体を通さなくても「ふるさと納税」を使って被災地に直接送金するのが合理的よ。そうすれば寄付金と同額の所得税が控除されるから、そこらへんは賢くね。

・自分が払っている管理費や修繕積立金がちゃんとしたものなのか確認しなくちゃダメよ。それとね、大きなマンションほど人が多くて、もめるとこじれるから気をつけてね。

・公務員叩きをしても、結婚相手に公務員を望む人って多いですよね。

・ああいう「自分が賢い」と勘違いしている輩が、得てしていちばんだましやすいもんじゃ。

・財団法人某エレベーター保全センター(天下り先)は、年1回の法定検査と月1回の保守点検という基準を作成。「自動車」が2年に1回、「バイク」で3年に1回車検にもかかわらず。検査や点検が多いとお金取りやすそうですよね。

・複数の選択肢の中から選ばせれば、相手は信頼してくれる。その選択肢すべてを自分でコーディネートしよう。

・生命保険は、文明がこれまでにもたらしたものの中で、悪党がもっとも利用しやすい、便利で永久的な巣窟であると信ずるようになった。

・保険加入のポイントは、「アンチGNP」(義理(G)で入らない、人情(N)で入らない、プレゼント(P)をもらっても入らない)よ。覚えておいてね。心配なあなたは、まずは共済から考えるといいわ。

・みんなも知っての通り、国家公務員って仕事の効率を上げなくてもいいどころか、コスト削減とか考えたらむしろ怒られちゃうような特殊な職場でしょ？ 国とのパイプを別にしたら、そんなところで働いてた人を積極的に雇いたいという企業なんかないの。

・早期退職慣行をなくさないで、官僚さんの保険としての天下りをやめろって言うのは、官僚さんに路頭に迷えって言うのと同じなの。そりゃ死にもの狂いで抵抗するわよ。

・仕組みもわかっていなくて、解決策も出さず、ただ天下りを非難するのは、ただの世間知らずよ。

マッチポンプ売りの少女 ～童話が教える本当に怖いお金のこと～

• 作者: マネー・ヘッタ・チャン
• 出版社/メーカー: あさ出版
• 発売日: 2011/04/25
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

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