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『大前研一 洞察力の原点』 [☆☆]

・自分の中に潜んでいる理想と一致する言葉を聞いたとき、人は勇気づけられる。

・ビジネスを成功させるために必要な「自分の頭で考える習慣」は、先生が問題を出し、答えさえも教えてくれる日本の勉強とはまるで違う種類のものである。

・問題解決の秘訣は、第一歩から、「何ができないか」ではなく、「何ができるか」と人びとに考えさせることである。

・「とりあえずビール」の人というのは、家に帰ると、とりあえずテレビのスイッチを入れ、野球をやっていたらとりあえず最後まで見てしまう。

・「とりあえず」はやめなさい。これが人生を狂わせる。「とりあえず」の時間をつくってはいけない。

・瞬間的にいやだと思った事でも、本気でやってみると面白いと思うことが、世の中にはたくさんあるものです。それを、表面的に感じただけで「あれはいやだ」「これはいやだ」と言っているから、やることが何もなくなってしまうのです。

・目からウロコが落ちました、と言う人は多いが、ウロコが落ちただけでは不十分なのだ。スケジュールを作り、アクションを起こし、その効果が出てきたかどうか業績を評価する。

・人間が変わる方法は3つしかない。1つは時間配分を変える、2番目は住む場所を変える、3番目は付き合う人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

・一番いけないのが、「他人の人生」を生きることである。親の期待する人生、先生の言った通りの人生、上司の期待する理想の部下、などなど。それで楽しければ今はいいかもしれないが、問題がある。それは、いつか自分の人生ではないということがわかる「真実の瞬間(The Moment of Truth)」が必ず訪れるからである。

・私の生き方のもう一つの特徴は、「もったいない」と思わずにオールクリアボタンを押してきたことだ。「もったいない」と思った途端に人生は負けである。

・もし「そのうちに」やりたいことがあれば、今、そう今の今やりなさい。やりたいと思ったときが旬なのであり、先延ばしする理由はないのだ。今楽しいと思っていることが年を取ってもからも楽しいとは限らない。

・メンタルブロック(思い込み)の固まりが、平均的日本人なのである。

・原子炉の安全に関しての講義の中で、「一番基本的なことは開発技術者としての知識を云々するよりも、当該原子炉を自分の家の裏に作る、という前提で物事を考えること」と教えてくれた。

・なぜに対する答えを出すのは容易ではない。明確な、しかも正当な答えのないものが、チャンスなのである。

・どうも日本では、何でも知っている、すなわち質問しない人間が「できる人間」だと思われているようですが、それは間違いです。世界的でトップクラスの経営者は、みな好奇心に富み、質問を投げかける人ばかりです。

・お客が欲しいのはいいエアコンではなく、快適な室内環境である。つまりエアコンは目的ではなく、手段にすぎない。

・将来とは突然やって来るものではなく、過去の延長線上、今日の延長線上にある。だから予兆は必ずある。

・1つやって、2つ目をやって、3つ目をやったら、次ぎは一気に30に増やすのだ。4つ目のことを考えるのではなく、一気に30に増やす方法を考える。これが家業と事業の違いである。

・世界の人々は、消費者(コンシューマー)として振る舞う時は、まさに国際人として国境を意識しない無国籍人であるのに対し、投票者(ボウター)として振る舞う時は、感情的になり、非合理性に左右され、国粋主義的、保護主義的にもなり得る。

・金は金である。世の中にこれほど純粋な合理性をもったものはない。

・経済合理性ではなく、見かけや雰囲気、どうせ捨ててしまう果皮のキズなど、実質とは関係ないことにうるさい日本人の性が、あらゆるものを高くし、生活実態を苦しいものにしている。見えない不合理には意外に寛大なのである。



大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉

大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉

  • 作者: 大前研一
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2011/02/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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