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『ハーバード成功のテキスト IQより大切な「頭の使いかた」』 [☆☆]

・逆に、典型的な「敗者の脳」は、やらない理由をあげていく。日本では、一般に頭がいいといわれている人ほど「何かができない理由」を説明するのがうまかったりします。

・小さいことでもきちんとしておく人には、チャンスがやってくる。「こまごまとしたこと」をすると調子が上がるように脳はできているのです。

・自分が慎重な性格なら、「積極的な人ならどうするだろう」と考える。積極的な性格なら、「消極的で慎重な人ならどうするだろう」と考える。そうすることで、自分が持っていない道具箱の中の道具を使うことができるのです。

・将棋が下手な人は、「次はどう攻めようか」と自分の手ばかりを考えます。しかし、うまい人は、考える時間のかなりの部分を「相手がどう指すだろうか」と考える。相手がどう指すかを考えると、自分の弱点が見えてきます。

・「才能を見極める力」を持つことは、「才能があること」自体と同じくらい重要だ。たとえ一流になれる才能があったとしても、それを自覚していなければ何の意味もないからだ。

・向上心があり、目標達成に意欲的な人の脳は、「聞いてうれしい言葉」に対する感受性が高い。言葉についてだけでなく、世の中を眺めていても「面白いこと」に優先的に反応するようになっているのだ。

・その時々の気持ちを言葉にする、というだけでいいのだ。この方法が効果的なのは、「自分は怒っている」などと認識することで、「他人事」のように感じることができ、冷静に対処できることだ。続けて「落ちつかなければ」と口に出すと、すんなりと脳はそれに従う。

・「公私混同」はよくないが、「公私一体」であろうとすることは、脳の働きをよくする。

・「単調だが避けられない仕事」は、誰からも敬遠されるが、それをどうこなすかが人生の分岐点でもある。

・「これをすること自体に意味がある」という気持ちは、報酬を得るほどに減少する。物やお金が目的そのものになってしまうと、そこへ至るまでの過程に魅力がなくなり、生産性も創造性も落ちてしまうからだ。

・ほとんどの人の脳には「赤=危険」というイメージがしっかりと飢えつけられているという。そのため、試験や大事な仕事の前に赤い色が目に入ると、実力を発揮できなくなることもあるのだ。

・赤い色を見せられた人は、他の色を見たときと比べて右脳の前頭前皮質が活性化していた。これは「リスク回避」をつかさどる部位である。

・デキる人がやっている「優先順位」のつけ方。
(1)「やらなければならないこと」を、順番は気にせずに思いつくまま書き出す。
(2)その日のうちにやるべきことを「A」、1週間以内にやるべきことを「B」、1か月以内にやるべきことを「C」に分類する。
(3)ABCそれぞれの中で優先順位をつけ、さらに分類する。「A1」「A2」など。
(4)毎日リストを確認し、必要に応じて優先順位を見直す。少なくとも週初めには一度必ずリストを更新する。

・感情とは、喜びから不満までを数値化するものさしである。

・相手のことがよくわからないとき、「何を考えているのだろうか」ではなく、「どういう気分だろうか?」と考えてみたらどうだろう。遠回りのようだが、実はそこから相手の本心が見えてくることがある。

・極端な話、人格とは過去の記憶がどう積み重なっているかで決まるのだ。「記憶」が「現在の自分」となり、さらには「未来の自分」まで作るといっても過言ではないのである。

・新しい体験の刺激は、「記憶力」「学習力」「モチベーション」を高め、さらには「先見力」につながる脳内の回路までより強化するという。少なくとも週に一度は、今までになかった新しいことを試してみよう。

・ヨガや瞑想を定期的にすることによって、わずか8週間のうちに、知覚や思考などをつかさどる大脳皮質の厚みが増す。

・定期的な運動には、注意力や学習能力、記憶力を高め、衝動を抑える効果があることが、研究で明らかになっている。

・運動の習慣がある人は、年を取ってからも認知症やアルツハイマー症候群にかかりにくくなるという。

・さまざまな研究結果を総合すると、30分程度の適度な運動を週3回行なえば十分だといえる。

・脂肪のとりすぎが肥満やさまざまな病気の原因になることは別にして、脳の60パーセントが脂肪からできていることを忘れないでほしい。ニューロンを覆い、その伝達能力の保護と強化をする物質は、主に水と脂肪からできている。





IQより大切な「頭の使いかた」

IQより大切な「頭の使いかた」

  • 作者: ジェフ・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2010/12/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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