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『スルーする技術』 [☆☆]

・ネットで低収入の人をディス(dis)るのは、雪山で裸になるより危険な自殺行為。

・バカが何か言っていても、絡まない、絡まれても、絡み返さない。たったこれだけのことを守っていれば、ネット上での面倒やトラブルはほとんど回避できます。

・フランクでドライでインスタントなノリが、電子メールのメリットだったはずです。しかし、日本人の悪いクセは、海外からやってきた新しいスタイリッシュな文化にも、すぐ自分たちの「情緒」や「お作法」を持ち込んでしまうところです。

・「忙しい自慢をするヤツほど、本当は仕事できないの法則」を、私たちは決して忘れてはいけません。

・最近では「いいね!」がもはや義理と社交辞令にすぎず、「どうでもいいね!」とほぼ同義であることは、なかば周知の事実として徐々にバレはじめています。

・「ネットリテラシー」とは、ほぼ「スルースキル」のことだと言って過言ではありません。

・どれだけめんどくさいことやショッキングなことが起こっても、感情を揺さぶられることなく、「へえ……そうきましたか」と余裕を見せてスルーする。その余裕こそが、人生をより生きやすくすることを可能にします。

・相手は自分の価値観とは異なる人生を生きていて、それを普通だと思っている――同じ場所にいて同じ空気を吸っていても、お互いに見えているものが違うのです。

・基本的に嫉妬という感情の多くは、自分のほうが優位に立っていると思っていた相手に負けたと感じたときに感じるものです。

・わざわざ口に出して相手を貶めることは、「そんな相手に自分が負けているという現実」と「それを直視できずに負け惜しみを言っている自分」を再確認することです。

・日本人からすれば、外国で言語が通じないのはさほど不思議には感じられませんが、外国人からすれば、知識として理解していても、現実には対処しにくいことなのです。「自分たちの母国語はともかく英語すら通用しない土地に生きる」という体験は。

・「すでに終わっていたはずの仕事」が「実は終わっていなかったので急いでいる」という状況において、周囲は(同僚も上司も)あなたが新しい仕事を断るのを許してくれるのです。「新しいどうでもよさそうな仕事」と「終わっていたはずなのに終わっていなかった過去の仕事」では、断然後者のほうが優先順位が高いのです。

・やらないことリストを真剣につくってみる。やらないことリストとは、読んで字のごとく「やらない」と決めた、あるいは「やらない」と決まっていることがらをリストアップしたものです。ドヤ顔で「やることリスト」をつくるよりも、よほど建設的に仕事に立ち向かえるようになるでしょう。

・30年前なら誰も知らなかったようなたくさんの病名が市民権を得て我がもの顔で生活に入り込んでいる状況を鑑みれば、健康に気をつけなきゃって気分にすらなれませんよね。だってどれだけあなたが健康的に生きようと心がけたところで、10年後、20年後にはまた新しい病気が増えているんですから。

・秘密をなくすことで楽になれるのは打ち明けた本人だけだということを十分に理解すれば、すべてを語らないほうが賢明だと言えます。

・鏡でチェックしているところを他人に見せるということは、自信のなさを相手に露呈していることになるのです。だから「男が鏡を持ち歩くのはどうなのか」なんて風潮が蔓延するのです。

・日本の学歴があまり意味をなさない最大の理由は、学校で習う教育と職場での実践内容がかけ離れていることにあります。

・あふれる情報を自分の都合だけでないがしろにはできません。人の話にまったく耳を傾けず、プイッとどこかへ行ってしまうのでは「話のできんやつだな」と思われてしまいます。

・キレないために有効な手立てを紹介します。「10秒間深呼吸」です。空気と一緒に怒りを5秒間吐き出します。その後、新鮮な空気を5秒間取り込みます。人間は突発性の怒りを長く留めることができません。10秒間のインターバルを置けば、怒りのリズムが崩れるため、熱も少しは冷めるでしょう。





スルーする技術 (宝島社新書)

スルーする技術 (宝島社新書)

  • 作者: トキオ・ナレッジ
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2013/08/10
  • メディア: 新書



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