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『プア充 高収入は、要らない』 [☆☆]

・なまじお金を持ってしまうと、企業の演出する幻想を、夢物語でないと錯覚してしまうんだ。たとえば家や車のCMだって、お金がないときには他人ごとに見えるが、手が届くようになると、気になってしまうのが人間の心理なんだ。

・とにかくどこかの会社で頑張ればどうにかなっていた昔と違って、これからは「自分の人生を設計する」という意識を持つべきだろうな。

・有名な企業は安定はしているが、仕事は忙しいからな。プア充生活におすすめなのは、「古くてださい会社」だ。

・仕事にやりがいを見出さなくても、世の中に楽しいことはたくさんある。「仕事は、一日の3分の1の時間を費やすんだから、そこにやりがいを見出さないと人生はつまらなくなる」なんてのは思い込みだ。

・今は、何事も使い捨て社会だから……。社員の生活のことを本気で考えてくれる会社は少ないものよ。生きていく上で「使い捨てられない」ことが大切よ。

・世界の宗教の半分は禁欲を基本としている。禁欲しているからこそ、たまに行われるハレの日の行事が、楽しいんだよ。禁欲からの解放だな。

・本当のお金持ちというのは、おしなべてケチで倹約家なんだよ。好き放題にお金を使って物を手に入れることや、お金でいろんなことが解決できるという状況は、実はそんなに楽しいことではないということを、お金持ちは身をもって実感しているんだろうな。だから、わざと自分で自分を律しているんだ。

・子供が勉強するようになる一番の方法は、塾や予備校に行かせることではなく、親自身が勉強する姿を見せることなんだよ。

・迷惑なんて、かけてなんぼだ。迷惑をかけ合うことで、人間関係ができていく。

・結局、孤独死への不安というのは、そのような状況になりうる環境に対する不安のことだろう。

・「人に迷惑をかけるな」というのは、豊かになって人が孤立し始めた現代における妄想だ。

・いい人間関係を築きたいなら、まずは相手に迷惑をかけることだ。

・恩で成り立つ人間関係はずっと続くんだ。そして、この人間関係こそが、財産なんだ。





プア充 ―高収入は、要らない―

プア充 ―高収入は、要らない―

  • 作者: 島田 裕巳
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/08/23
  • メディア: 単行本



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  • 発売日: 2013/08/24
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