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『世界最先端兵器 衝撃のロボット兵器の全貌』 [☆☆]

・たった一人のオタクが3台ウォーボットを動かせば、州兵一連隊を派遣するハメになる。

・少年兵を見るとわかるように三歳児でも大人を殺せる。

・米海軍の「専門的読書」プログラムには、2冊の戦争をテーマとしたSF小説が含まれている。ハインラインの『宇宙の戦士』と、オースン・スコット・カードの『エンダーのゲーム』だ。

・少年兵の残虐性は大人を凌ぐね。少年性が消え失せているわけじゃないんだ、少年性があるがゆえに、大人にもできないようなことをやる。

・無人戦車も飛行機も素早い。逃げる時間もないので捕虜も少なく、死者だけが増えるでしょう。

・人間はもはや判断を下す主人から、ロボットのメンテナンスをして調子を訊ね不慮の事態に備えてモニターの数値を監視する存在に変わりつつある。

・ふつうの戦争もロボットの戦争も根幹にあるのは「憎しみ」。

・たとえ戦場にロボットを投入したとしても、最終的には「あいつを殺す」という憎しみが満たされなければダメなんだと思いますよ。

・殺人にしても詐欺にしても、なにか一線をこえようとするときに、これをやったら親に顔向けできないとか、友人を失うとか、そういう守るべき領域を持っている人は、踏みとどまる傾向にあるんじゃないかと。

・棍棒や投石は単一の素材でしかないが、槍は鋭く尖った先端部と柄の部分に分かれ、それぞれが別の素材で作られている点も大きい。違うものを組み合わせて新しい何かを創り出すという、普遍的な発想がそこにはある。

・船に大砲を搭載すれば戦艦だし、車に載せれば戦車の誕生だ。このように、道具=兵器は別のものと合体して変貌し、更なる進化を遂げる。木の棒と刃物を組み合わせて槍を作った頃と、基本的には変わらない。

・戦場で人間が3D(単調 dull、汚い dirty、危険 dangerous)と呼ぶ作業にはロボットが最適である。

・1967年には、宇宙条約が締結され平和利用の原則によって核兵器など大量破壊兵器を運ぶミサイル衛星等を地球を回る軌道に乗せたり宇宙空間に配備することが禁じられた。しかし、宇宙空間に到達するが軌道に乗らない大陸間弾道ミサイルは条約の対象外になっている。

・「神の杖計画」は衛星軌道に作られた宇宙プラットフォームに、小型推進ロケットを装着した直径30センチ、長さ6.1メートル、重さ100キロのタングステンの巨大な針を搭載し、地上からの指令を受けて15分以内に発射して地球上のどこでも攻撃できる。地上に衝突する際の衝撃は核爆弾の威力にも匹敵するという。

・私たちはウォーボットというとすぐに戦場にいるロボットのことだけを考えるが、操縦するコントロールルームのことも考える必要があるだろう。ロボットに搭載されている各種センサーや高解像度ビデオカメラ、送られてくるデータをリアルタイムに転送処理するネットワーク回線やアプリケーションの開発も注目される。

・軍事行動における決断は基本的に4つに分類される。監視、状況判断、決断、行動だ。戦争とは、この4つの繰り返しである。

・戦争が終わった後、敗戦国で問題になるのは戦争責任である。まさかロボットを軍事裁判にかけるわけにもいかない。

・国民も最大の関心事である友人や家族の死が避けられるのであれば、国益となる戦争に反対する気持ちは弱くなるだろう。

・メディアには国家の情報を伝える「プロパガンダ」と、国民の利益を考えて真実を報道する「ジャーナリズム」という二つの役割がある。

・メディア・コントロールの手法は巧妙化した。記者を軍とともに行動させるエンベッド(埋め込み)取材をはじめたのだ。もはや取材は軍が主催する戦場という名の観光ツアー旅行になった。

・自分がかかわっていない戦争はあくまで他人ごとであり面白いショーなのだ。

・それは誰かにとっては現実だが、それ以外の者たちには娯楽にすぎない。

・戦場は直線から面に、面から球面になった。

・犯罪行為と軍事行為の境界線が曖昧化していく。奇妙な戦争時代に突入します。

・オープンソースで、誰でもひとりの軍隊が作れる。





世界最先端兵器 衝撃のロボット兵器の全貌! (別冊宝島 1931 ノンフィクション)

世界最先端兵器 衝撃のロボット兵器の全貌! (別冊宝島 1931 ノンフィクション)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/12/10
  • メディア: 大型本



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