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『伝えるための教科書』 [☆☆]

・「伝える」ことと「伝わる」ことは微妙に違います。

・学校という場では、何か文書を書けば最後まで読んでもらえるのが当たり前でしょう。しかし社会に出れば、書いても読まれない文書はたくさんあります。

・敬語については詳しく書かれたものがたくさんあるので、国語辞典のように一つは手元に置いて、その都度確認して覚えていくとよいでしょう。

・「自分はこういうつもりで書いたのだから……」などと、読み手に意味を汲み取ってほしいと考えるのは虫が良すぎるでしょう。読み手には文章として表されたこと以外の意味を読み取ることはできません。

・問い合わせの場合、最初から全部教えてもらおうという姿勢は、尋ねる相手にいい印象を与えません。

・期限を書くときは、必ず「○月×日」と日付を書きましょう。「来週」「今週末」のような表現は、人によっては解釈が異なることがあり間違いの元ですし、のちに自分が確認するときにも不便です。

・強い立場にある者が、もっともらしい正論をふりかざして立場の弱い者に厳しいことを言うとき、弱い立場にある者は、立場上反論できず、「そうですね」と受容せざるを得ない場合が多いのです。そして強者は、受容されたことで「やはり自分が正当だった」と勘違いしてしまうのです。

・苦情を伝える目的は怒りをぶつけることではなく、問題が解決されるように訴え、それを実行してもらうことです。

・「謝ってすむなら警察はいらない」などと、昔から単なる謝罪は意味がないといわれることもありますが、決してそんなことはなく、謝罪の有無、あるいは謝罪の仕方によって問題が解決に向かうのか広がるのかが決まるといっても過言ではありません。

・いくら相手のことを考えて時間を費やしたつもりでも、相手にはあなたの心の動きはわかりません、ただ反応が遅いことがわかるだけです。

・ある人との関係は一度きりではなく、時と場所をかえてつづくことがしばしばです。一つひとつ丁寧な関係をつくっておくことは、仕事をする上でも個人的なおつきあいにおいても大切でしょう。

・スマホなどのコミュニケーションツールやファッション、音楽などに関しては、世代によって知識に大きな差があります。若い人には常識でも、大人には通じないことが多い言葉はいくつもあります。





伝えるための教科書 (岩波ジュニア新書)

伝えるための教科書 (岩波ジュニア新書)

  • 作者: 川井 龍介
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2015/01/21
  • メディア: 新書



タグ:川井龍介
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