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『発想の種IMAGINE[育成編]』 [☆☆]

・どんなに人工知能が発達したとしても、そんなに簡単にクリエイティブはできないはずです。なぜかというと、クリエイティブには価値観が入ってくるから。ここで言う価値観とは、ある物事に対して自分はそれを好きだと思うのか、嫌いだと思うのかという判断です。要するにこれは、好き嫌いの問題であって、正しいか正しくないかではない。「正解」がない問いに、人工知能は答えられません。

・経験したことをどうひらめきに結びつけるか。それは思い出すことです。思い出すプロセスと、ひらめきのプロセスには共通点が多いので、思い出す努力をすれば、それがひらめきに繋がります。

・ダニング・クルーガー効果とは「成績が下位の人ほど、自己を過大評価する傾向がある」というもの。未熟であるがゆえに、他者が持っている能力を正しく評価できず、自分の能力がどれくらいのレベルなのかも判断できない。

・センテヒッショウのショウは「勝」ですが、僕の場合は「笑」。あらかじめ先へ進めておくことで余裕が生まれるんですが、心に余裕があるといっぱい笑える。何事も先手でやると笑顔になれるよ、ということなんです。

・変化を起こしなさい。逆に言うと自分が心地よいと思うときは変化していないときなんで、イコール成長していないときですよ。

・初期の学研の『科学』って湯川秀樹とかが監修しているんですよね。世界で活躍している大人が、次の世代を育てようと高い意識をもってそれをやってくれるってすばらしいことだなって思って。

・日本人に一番欠けているもの、実はそれはチームワークだって説があるんですね。イノベーションにしても、なんにしても一人で全部やろうっていう発想があるんです。

・新旧の全然違う組み合わせ。これは「1足す1は11」という考え方で、異なることに触れることこそ、新しいアイデアのヒントになるというものです。

・上のほうには見えにくい席もあるんです。「それでいい。見えないところには見えない喜びがある。見えない部分を想像できるでしょ」と言っちゃう人。

・他人に頼むわけにもいかない。試行錯誤の中に進化があるので、試行錯誤のプロセスも人に残してしまうと自分に何も残らない。

・仕掛けがあると思って人をだまそうとすると、それが出ちゃうって。だから、自分が手品をやっていることを忘れちゃったときに、超能力があるんじゃないかみたいなマジックができるっていうんです。

・昨日までの世界って「こうだったよね」ってことを覚えていると、今日を新しくできないんだよ。





発想の種 IMAGINE [育成編]

発想の種 IMAGINE [育成編]

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/10/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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