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『続・終物語』 [☆☆]

・始めるよりも終わるほうが難しいというのも世の習いで。一旦気軽に始めてしまったものを、終わらせるために払わなければならない労力はなかなか生半ではない。。

・変に声をかけたら、あの童女、サイクリングについてくると言いかねないからな──あの子にきっかけを与えてはならない。

・「命を大切に」と言いながら、食事を毎日いただくように、平気で矛盾を飲み込めている。

・ピンチを楽しめる度量を持つ男になろうではないか──銃弾が飛び交う中、軽口を叩けるような。宇宙海賊コブラを目指すのだ。

・性悪なのではなく、生意気な女の子だと考えることで処理しようと心に誓い──。

・「鏡」の性質として、厳密に言うと、あれは左右ではなく前後を逆にしているのだという話があったな……。

・鏡って光のいわゆる反射だけれど、光を全部反射するのは無理だから。いくらかはどうしても、鏡面が吸着しちゃうのよね。だから──鏡像は、現物よりも、ぼやけて見える。

・被害者面が気に食わねえ。あの男がよく言っていた言葉だ。何かがあれば、それをすぐに怪異のせいにして、責任を常に己の外に求めるようなやり口を、あの専門家は嫌悪していた。

・漫画を電子書籍にすると、インクの色がはっきりと出て、書籍のときより綺麗に見えると言うが、そんな感じの違いだろうか?

・超解決策っていうのは、ちょっと響きが怖いんだけど。その言いかただと、「死ねば楽になる」みたいなメソッドが予想できる。

・知ってるとか知らないとか、そーゆーのはどーでもいいんだって。大事なのは、理解するかどうか。知ってようが知ってまいが、その知識を活用できなければ宝の持ち腐れだし、変に知らないからこそ感覚的に理解しやすいこともあるしな。

・大切なことを見落としている。つまり、知識の中には「間違えて知っている」ことも、多々あるってこと──知ってるつもりで、勘違いしていることもある。だから、物事には理解が重要だ。

・知ってるとは言えないね。少し理解しているだけだ。お前はどう思う? 友達のことを、どれくらい理解していると思う?

・たとえば鏡に手のひらを当てて、鏡の中の自分とハイタッチをしているように装っても、よく見ればガラスの厚さ分、手と手の間には隙間がある。触れ合えない。

・薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ。

・人間、後ろめたいことがあるときは他人を責めがちになる。

・考え過ぎはよくありませんが、考えなしもよくありません。

・床に鏡を置いてその上に立てば、上下も逆になるって奴だろ?

・私も随分、人に迷惑をかけながら生きてきたものだけれど、きっとみんな、私にかけられた迷惑を乗り越えることで人間的に成長したのだと信じているわ。

・いつか彼らが、あのとき私に迷惑をかけられたから今の自分があるんだと語ってくれると信じている。

・考え過ぎは発想の飛躍に繋がらないと、さんざん言われはしたけれども、しかし考えないなんて、人間には無理だ。

・前に進まなきゃいけないと頭ではわかっていても、足がわかってくれない。

・「何かをしているとき」というのは、結局「他の全てをしてないとき」なのです。もっと言えば「努力しているとき」は、「他の全てをサボっているとき」です。





続・終物語 (講談社BOX)

続・終物語 (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:西尾維新
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