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『ランチのアッコちゃん』 [☆☆]

・いいと思いますよ。大人が児童書読んだって。面白いものは、いくつで読んでも面白いでしょ。

・今いる場所でちゃんとやれない人間が、私の役に立とうなんて百年早いのよ。

・あなた、世の中の人間が全員、朝起きて夜寝ると思っているの? 皆、あなたみたいに九時から五時のタイムスケジュールで働いていると思っているの?

・女の子同士って時々険悪になるものね。そういう時は、みんなの話の流れに合わせるんじゃなく、自分から話題をふればいいのよ。こちらから提供できるネタが多ければ多いほど、人間関係って楽になるわよ。ささいなこと、くだらないことでも構わないから。

・知ってる? 一人で食事するより、誰かと一緒に食べた方が長生きできるのよ。誰かと一緒に食事する時って、品数が増えることが多いし、温かい汁物も一緒にとるようになるじゃない。だから、消化が良くなるの。

・見失うまいと必死で付いていかない限り、そばにいることはできない。

・あなた、いつもニコニコ優等生過ぎるのよ。だから、なめられるの。たまには不機嫌そうな顔もして、周りにも気を使わせてやったほうがいいのよ。

・おかしくないのに笑うたびに心がすり減っていく気がする。ストレスを感じる時点で、やはり大人になりきれていないのだろうか。

・でも、あの頃の仲間の連絡先を、今一つも知らない。そうなることをどこかで予測していた。いつか自分がひとりぼっちの大人になることを。少女のうちから知っていた。

・柳田國男の文章は何度読んでも頭にさっぱり入ってこなかったのだ。これと言って難解な言葉遣いというわけではないのに。目が滑る、という表現がぴったりだった。

・残業ってよくないらしいんですよぉ。残業しているっていう満足感で、どんどん自分に甘くなるし、効率は悪いし、疲れは残るし、プライベートな時間を割くから、新しいアイデアは生まれにくくなるしぃ。

・無謀に見えて、自分のスペックを受け止める、冷静な一面を持っている。

・あなたって、結局、恐がりなのよ。自分にとって居心地の良い生き方を追求するのが怖いのよ。それは逃げじゃないのに……。

・もっとも安いコストで最大限の宣伝、それは社員が個性的な広告塔になることだ。

・やっぱりそこは、ゆとり世代だ。圧倒的に見通しが悪い。社会は自分に対して、協力してくれるもの、傷つけないものと思い込んでいる。





ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/04/17
  • メディア: 単行本



ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: Kindle版



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