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『理科の散歩道 化学のみちしるべ』 [☆☆]

・砂糖は、炭素と酸素と水素からできている。

・カルシウムという物質は、水と反応して水素という気体を発生する危険な性質を持った金属です。

・同じ元素でも中性子の数の異なる原子が存在するのです。それぞれを核種といいます。炭素という元素には、天然には3つの核種が存在するのです。

・カリウムには、安定核種のカリウム39とカリウム41、放射性核種のカリウム40があり、地球上の全てに均一に存在しています。私たちの体の中にもわずかですが、カリウム40は存在しており常に放射線を出しています。

・一般的な6畳の部屋の体積は約2万リットルです。この空気の重さは約30キログラムにもなります。「空位のように軽い」という表現を使いますが、けっこう重さがあるものですね。

・通常は、固体は液体より重くて沈んでしまうのが普通なのです。しかし、水はそうでなく、4℃のときが最も重く、これより温度が低くても高くても、軽くなります。

・原子力発電所の加圧水型原子炉の一次冷却水は、高い圧力をかけているため、300℃以上でも液体状態を保っています。

・冷えていないスイカよりも、よく冷えたスイカのほうが甘さを感じます。これは冷たさからくる錯覚ではなく、事実甘みは強くなっているのです。

・果糖の中の甘さの強い分子と弱い分子の割合がある温度では一定の割合で存在しています。温度が低くなると、甘さの強いつながり方の分子の割合が増えた状態で新しく平衡状態になるのです。このため甘みが増すのです。

・魚のなまぐささのもととなる分子は塩基なので、これに酢やレモン汁などの酸を加えると塩になってにおいが消えるのも中和の結果なのです。

・テレビのクイズ番組で、「空気に一番多く含まれているのは窒素、二番目は酸素、では三番目は何でしょう?」という問題を聞いたことがります。答えは、「アルゴン」です。

・飲み物を買うとき、成分表示にL-アスコルビン酸含有と書いてあるものと、ビタミンC含有を書かれているものなら、どちらを選びますか? 多くの人がビタミンCの方を好むのではないでしょうか。しかし、この二つはまったく同じものです。

・物理学者の寺田寅彦は1935年に雑誌『文学』の中で、「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた」と書いています。





理科の散歩道―化学のみちしるべ (のじぎく文庫)

理科の散歩道―化学のみちしるべ (のじぎく文庫)

  • 作者: 栗岡 誠司
  • 出版社/メーカー: 神戸新聞総合出版センター
  • 発売日: 2014/04
  • メディア: 単行本



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