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『他人を攻撃せずにはいられない人』 [☆☆]

・羨望というのは、他人の幸福が我慢できない怒りなのだ。

・さまざまな術策を用いるが、社会で一般的に受け入れられている「正しい」ことを引き合いに出すのが好きなようである。こういう言い回しをしばしば用いるのは、自分自身が罪悪感にさいなまれずにすむようにするためである。

・相手に罪悪感を抱かせるうえでなによりも有効なのは、自分が被害者のふりをすることである。そうすれば、自分の責任は全て否認できるのだから。

・他責的な人はうつ病にはならないのかというと、こんどは一転、「新型うつ」と呼ばれる病気にかかりやすいのである。この人たちの最大の特徴は、自分の病気を他人のせいにすることである。たとえば、「上司とそりが合わない」「会社の仕事が面白くない」というふうに。

・他責的な人間が引き起こす最悪の結末が、無差別殺人事件である。

・「他者の欲望」にとらわれてばかりいると、自分の欲望を持てなくなり、操り人形のようになってしまう危険性がある。

・「イネイブラー(支え手)」とは、アルコール依存症患者に酒代を与えたり、飲酒による不始末の尻拭いをしたりする人である。

・攻撃欲の強い人につけ込まれないようにするためには、目と耳を働かせて、人間観察の訓練を積むと同時に、幻想を捨てて現実を受け入れる覚悟が必要である。

・一般に周囲の人を脅したり、恐怖を与えたりするのは、自分自身が他者を恐れているからである。

・それにいちいち憤慨していたら、こちらの身が持たないので、そういう人なのだとあきらめるしかない。「あきらめる」とは「明らかに見る」ことでもある。

・間違っても、あなたの私生活や心配事などを話してはいけない。というのも、あなたがつい話してしまった内容を、攻撃欲の強い人は、都合のいいように解釈したり、脚色したりして、言いふらす恐れがあるからである。

・攻撃欲の強い人から距離を置くようにしていると、向こうのほうから怪訝な顔をしたり、イライラしたりするかもしれない。ここで、持ちこたえなければならない。約束を「うっかり」忘れてしまったり、電話がかかってきたときに「あいにく」不在だったりするようなことだって、「偶然」起こりうるのが人生なのだから。





他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

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