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『超高校級』 [☆☆]

・それは下品じゃなくて単にバカなだけでしょ。

・そもそもスタミナっていう概念が下品なんだ。せっかく食うんだから精つけなきゃっていう考えはすごいでしょ。とにかく食い物に過剰な意味を求めるのは下品ですよね。

・便利追求って、下品への近道かも。芳香剤なんて、匂いも下品で形も下品。

・オヤジたちの下品は、あきらかにアジア系に対してのみ強気。オバサンもそう、ヨーロッパじゃ何も言えんくせにさ。

・自分よりも弱い者に対してしか下品になれないのは最悪だよね。

・下品さっていうのはなにしろ、無自覚なのがいけない。自分が見えてないから、開き直りですらないっていうさ。

・あたしの解釈ではコンセプチュアル・アートってのは考えオチなんですよ。

・つくり笑顔だと思ってんだ。でもね、誤解なの。あれはね、つくり真顔なんです。つくり笑顔がすぐ戻っちゃうんじゃなく、「いつまでも笑ってちゃいけない!」って、パッと戻すわけですよ。意志の力で普通の状態に戻す。気を抜いてるとニヤニヤしちゃうってことですか、大島渚って。

・宮台真司は実際には偉くて人気があるかもしれないけど、格はないんですよね。本人は真面目に一生懸命やっているんでしょうが、きっと自分にできない仕事をしているんでしょう。

・例えば「有名人」ていうのを、何を基準にそういうかというとテレビの機能なくしては成立しないんですよ。だから有名人は全員テレビに出ている。逆にテレビに出ていない人は有名人ではないということですね。

・共通認識というのはほとんどテレビによるものですよ。パブリックな意味ですべてのものはテレビに映っている。そこからこぼれているのは、私的なものであるわけです。

・テレビに映ったものすべてが公的なものとはいえないけど、逆に公的なもののすべてはテレビに出ているんですよね。

・ちょっと悪いことをすると急に叩かれるとか、ある一線を越えると極端に辛くはなるんですけど。そうだとしても、セーフティゾーンにいる人に対しては本当に甘い。

・テレビを見るのは博打みたいに、自分の博才に賭けていかにつまらないものをかいくぐるかという、力量が問われるようなものだから。





超高校級

超高校級

  • 作者: ナンシー関
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2004/03/18
  • メディア: 単行本



タグ:ナンシー関
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