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『わが子を「メシが食える大人」に育てる』 [☆☆]

・算数の文章題に向き合ったとき、行き詰ると、すぐに「これ足し算でやるの? それとも掛け算?」などと聞いてくるのです。思考停止状態です。

・親は、「反省のことば」とか「しおらしい態度」とか、自分の方程式に出てくるはずの答えを子供に求めてしまう。それが返ってこないので、つい感情的なことばを口にしてしまうのです。

・人の心理を読む力は、国語の文章読解で筆者の意図を読み取る精読力と似ています。

・親が辞書を引く習慣のある家庭では、子供の偏差値が高いという傾向があるということがわかりました。家庭での習慣が、子供の学力にも直結するというわけです。

・景気の先行きが不透明で、新規採用も絞り込みたい企業側は、「その他大勢組」には食指を動かしません。

・「手は身体の外に出た脳」ともいわれるほど、手の動きと脳の活動とは密接な連携がはかられています。手を動かすことは、脳を働かせるスイッチのようなものです。

・ビジネス社会で求められる課題解決力は、会社や上司から与えられた課題を一定のレベルでこなすだけの力ではありません。むしろ自分から課題を設定し、ときには会社にも提案する「仕事をつくれる力」こそが、ビジネスパーソンの力量が問われるところなのです。

・「仕事をつくる」思考習慣の原点となるのが、「なぜ?」「どうして?」という発想です。

・残念ながら、こんな口ぐせを持つ子もいます。「そんなの意味ねぇ~じゃん」 物知りで、世間知に長けた子がよくこんな言葉を口にします。知識だけはあるのです。しかし、私から言わせれば、哲学していない子供ということになります。

・学習の深化より、「教えていないことはテストに出さない」という原則論が幅を利かせてしまう。

・自分を仕事に合わせようとするより、「仕事が自分に合ってくれなきゃ嫌」とまず考えます。常に、発想の起点が自分軸なのです。

・熱中している親の姿を見たことのない子供に、勉強のときだけ「一生懸命やれ」などといっても、ことばがむなしく漂うだけです。

・乳児期から幼児期に入ったころには、「自分のわがままにも限りがある」ことを教えていかなければなりません。その万能感の喪失がうまくできなかった子が、いわゆる「自己チュー」になってしまうのです。

・家庭内暴力が起きた家庭では、小さいころにムダな買い与えをしていたケースが多いのです。

・中学の入試問題では、多くの学校が「思いやりの心」を問いかけているのがよくわかります。やはり、学校側も思いやりのある生徒が欲しいのです。たんに教育理念からそう願っているだけでなく、いじめ問題を起こしたり、不登校になるような子は事前にフルイにかけておきたい、そんな切実な思いも背景にあるのです。




わが子を「メシが食える大人」に育てる (ファミリー新書)

わが子を「メシが食える大人」に育てる (ファミリー新書)

  • 作者: 高濱 正伸
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2010/07/17
  • メディア: 新書



わが子を「メシが食える大人」に育てる

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  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2010/07/20
  • メディア: Kindle版



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