『あなたより貧乏な人』 [☆☆]
・黒澤明。溝口健二、成瀬巳喜男、木下恵介など、巨匠と呼ばれる監督たちは、みな例外なく、貧しき日本人たちを映像に焼き付けた。
・考えてみれば、昭和30年代前半くらいまでは、電化製品もまだ家庭に普及していないから、江戸期と似たような生活を送っていたとも言える。
・腐裕より貧格の人たち──強く楽しく清らかに
・物が欲しいと思うから、それを手に入れられない状態に苦しみ、持っている人をうらやみ、自分を「貧乏」だと思う。
・「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶ諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてごらん。そうすると、必ず次の一手が見えてくるものなんだよ。
・私の人間性を、「正月」のように、書き初めするとしたら「怠惰」がいちばん似合っている。
・「貧乏クサイ」のはみじめだが、「ビンボー」は一つの境地だ。
・鴨長明『方丈記』は、1212年の作といわれるが、このサイズを表す「方丈」こそ、現在のほぼ四畳半に当たる。
・人間一人生きていくのに、四畳半のスペースがあれば十分で、むしろ、それで間に合わないほど物を増やしたところから、ある意味、堕落が始まる。
・安物の家具や家電が増えれば増えるほど、四畳半は逆に貧乏くさくなるのである。さっぱり何もない、がらんとした四畳半は、汚れを知らず、清らかに見える。
・「靴だけはピカピカに磨いておくこと」と断言する。なぜか。「これによってビンボーが単に前近代的なものから超近代的な思想とファッションを取り込んだライフスタイルとして確立する」からだという。
・時間をもて余した貧乏人でありながら、本を読まない、という奴の気が知れない。
・考えてみれば、昭和30年代前半くらいまでは、電化製品もまだ家庭に普及していないから、江戸期と似たような生活を送っていたとも言える。
・腐裕より貧格の人たち──強く楽しく清らかに
・物が欲しいと思うから、それを手に入れられない状態に苦しみ、持っている人をうらやみ、自分を「貧乏」だと思う。
・「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶ諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてごらん。そうすると、必ず次の一手が見えてくるものなんだよ。
・私の人間性を、「正月」のように、書き初めするとしたら「怠惰」がいちばん似合っている。
・「貧乏クサイ」のはみじめだが、「ビンボー」は一つの境地だ。
・鴨長明『方丈記』は、1212年の作といわれるが、このサイズを表す「方丈」こそ、現在のほぼ四畳半に当たる。
・人間一人生きていくのに、四畳半のスペースがあれば十分で、むしろ、それで間に合わないほど物を増やしたところから、ある意味、堕落が始まる。
・安物の家具や家電が増えれば増えるほど、四畳半は逆に貧乏くさくなるのである。さっぱり何もない、がらんとした四畳半は、汚れを知らず、清らかに見える。
・「靴だけはピカピカに磨いておくこと」と断言する。なぜか。「これによってビンボーが単に前近代的なものから超近代的な思想とファッションを取り込んだライフスタイルとして確立する」からだという。
・時間をもて余した貧乏人でありながら、本を読まない、という奴の気が知れない。
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