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『ソニー伝説の技術者が教える「イノベーション」の起こしかた』 [☆☆]

・イノベーションとは、世の中の日常生活の必需品になることだ。

・多くの人が「商品企画」をしたいと話していた。しかし、いざ聞いてみると皆、自分が今欲しいものを言っているだけである。商品企画というのは、今欲しいものだけを考えるのではなく、3年先、5年先を見据えて考えるものである。

・従来は、リプレイスされる商品は1:1の関係でした。しかし、現在はスマートフォンのように、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオレコーダー、携帯オーディオプレイヤー、携帯ゲーム機など、複数の従来商品が1つの新規商品によって、駆逐される時代に変わりました。「1:1」から「1:n」で一気にリプレイスされています。

・各社が精力を注いでいる4Kテレビも、従来の延長線上から離れられていません。今までと同じく価格競争に陥ることになると思います。

・4Kテレビが現在のテレビ価格と同じレベルに落ち着いた場合、従来のテレビより4Kテレビが高コストのため、利益という観点ではさらに厳しい状況に追い込まれる可能性が高いと予想しているのです。

・最近、流行しているビッグデータやクラウドなどを追っている家電メーカーが多いという印象を受けます。しかし、流行を追うことは、フォロワーになることと同じであり、イノベーティブな商品を生み出すこととは「真逆」なことだと思います。

・多機能が悪いのではなく、必要のない機能が入っているから、ダメなのです。

・自らリプレイスする気概がないと、守りに入ってしまい、結果的に世の中から大きく遅れてしまいます。

・ダメな時は、責任を持って、闇から闇に葬ってやる。

・現在のウェアラブル端末は、まだ人々のライフスタイルと大きくかけ離れているように思います。

・私は「足りないモノがあれば作ればいい」という信念(ポリシー)を、実践してきました。なぜなら、「足りないモノがあるなら、それを作ればアドバンテージになる」からです。

・日本の家電メーカーは、競争すべきアプリケーションまで含めて標準化に力をかけすぎていると思います。標準化するということは、「どのメーカーも同じことをやっていこう」というのと同義であり、競争力を失う原因になります。

・日本の家電メーカーは、機能や使い方、アプリケーションまで、国を巻き込んで長い時間をかけて不必要な部分まで標準化しようとしていることが多いように思います。まるで商品よりも標準化が目的であるかのごとくです。



ソニー伝説の技術者が教える「イノベーション」の起こしかた

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  • 作者: 前田 悟
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2014/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ソニー伝説の技術者が教える「イノベーション」の起こしかた (中経出版)

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