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『おどろきの心理学 人生を成功に導く「無意識を整える」技術』 [☆☆]

・平均値の科学としての心理学を、日常の一度限りの場面に当てはめても、正解は導けない。

・心理学は、シングルショット(その場その場での、個人の一度限りの判断)からできるだけ離れて、人間全体、人類の総体としての心の特性を明らかにする学問なのである。

・ヒップ-ウエスト比が0.7の女性が最も頻繁に理想の恋人として選ばれることがわかった。

・人から好かれたいなら、その相手と同じ姿勢、動作をすればいい。

・相手に対してなるべく肯定的な態度を取れば、あなたはその人から確実に好かれるはずだ。

・数学大国インドでは、20×20までのかけ算を子供たちに暗記させる。つまり、かけ算で脳を活性化させない方法を採用しているのである。

・どっきり企画は原則ヤラセと思いつつも、それを頭の片隅に追いやって、その上で、どっきり企画の様式を楽しめる人が、正しいテレビリテラシーを持っている。

・テレビの世界は、すべてがコントだと思って見るのが正しいと思う。科学者が、知見を披露しているのもコントなのだ。正しい科学は、テレビではあり得ない。

・夏目漱石には、英語の「I love you」に「月が綺麗ですね」という対訳をあてたという逸話がある。

・画家の両眼立体視の能力が、一般人よりも劣ることが報告されている。両眼立体視とは、モノの三次元構造を把握する目の力である。このハンデ、弱点が、逆にキャンバスという「二次元上の世界の表現」を高めているのかもしれない。

・実はサブリミナルカットは、捏造された話だった。ヴィカリーの1957年の発表から5年後の1962年、ヴィカリー自身が「あの発表は嘘だった!」と告白しているのだ。

・血液型診断を強く信じている人に対して、「それは間違っているよ」とは言わない。無駄な口論は時間と労力の無駄だからだ。

・「自分は99%思い込みの世界で生きている」という「自覚」を持つことが最善の対策になる。そして、その自覚があるかないかは、人間としての魅力にもつながるはずだ。

・人間は身を覆う毛皮を捨てたことで、逆に火を使うことを覚えた。同じように、詳細な記憶力を捨てることで、概念を操る能力を得た。これは、人間の進化における喪失と獲得の好例である。

・記憶違いでもめない、損をしないための優れた方法は、大事なことはメールでやり取りするということである。電話は最も危険なツールだ。大事なことを対面の会話のみ、電話のみで済ませるのは絶対にやめるべきだろう。メールなら、破棄さえしなければお互いに証拠は残る。

・人間の曖昧な記憶に基づいた証拠、目撃証言は非常に危ないのだ。それこそ目撃証言が冤罪を生むといってしまって構わないだろう。

・我々は、自分の意思で自分の人生をコントロールしようと考えるよりも、もっと大きな無意識を巧みにコントロールすればよい。

・意思の力を強くするのはとても難しい。だから、意思の力に頼らず、無意識の力に頼るべきである。そのためには、無意識を変化させる、外界・環境を操作すればいい。

・男らしくない自分にコンプレックスがあるならば、「男らしくしよう」と思うだけでなく、実際に男らしいブランド、例えば、クロムハーツなどを身につければ無意識のうちに男らしくなれるだろう。

・我々の行動は、脳が外界の情報を集めて形成する。そこから遅れること0.3秒後に、動かそうという意思が形成される。つまり、この意思は完全に時間遅れで、無意味なものだ。意思が行動を決めているのではない。意思は行動の後づけ。言ってみれば、自分が行為の主体だと思わせるための錯覚、誤解にすぎないのである。



おどろきの心理学 人生を成功に導く「無意識を整える」技術 (光文社新書)

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  • 作者: 妹尾 武治
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/02/18
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