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『ミニマリストという生き方』 [☆☆]

・マキシマリストは、幸せを感じるアンテナが低い。いつも不足感がある。

・家を持つよりも好きなときに好きな土地で暮らす「家を持たない暮らし」っていいよね。

・必要になればすぐに買える仕組みが整っているから、持っていなくても安心して暮らせる。

・現代は、モノの機能を超えて記号だけ消費していく社会になっていますよね。食品偽装はまさにそうで、食材の銘柄とか産地とかはどうでもよくて、東急ホテルズという記号を食べていたということですよね。

・モノがモノとしての本質を失って、付加価値によって消費されていく。

・好きなことに意味がある方がおかしいですよ。好きなことに理由づけできる方がダメだと思います。

・片づけてすっきり暮らしたいというのと、モノを減らして迷わないで暮らすのとは、根本的に違うのかもしれませんね。

・人から「いいよ」と薦められたものよりも、自分で発見したものを愛でるタイプなんですね。

・「分相応」とか「身の丈に合った」という言い方は、ほとんどもう耳にすることがない。

・政治家や企業家が、誰もが家を持てる世の中を目指すのはよいことかもしれないが、結果は、誰でも安心して住める世の中ではなく、住宅ローンを組める世の中になっただけだった。

・住宅ローン破産が耳慣れたものになっても、いくらファイナンシャルプランナーが「返済額は収入の2割を目安に」とアドバイスしても、20代30代の若い人が借入限度額を目安にローンを組んで家を買っている。

・日本は、長い戦後を生きているのだなあと思うことがある。世界は根本的には第二次世界大戦後の体制を維持し続けているのだから当然のことかもしれないが。

・承認欲求は、食べなければ死ぬ・地雷を踏めば死ぬのと同じくらいのダメージを与えるほどの、「低次の」欲求になっているということだと思う。

・その人の所得が低いから貧困になるのではなく、その人がその人の生活において取りうる状態や行為ができないと貧困になるのだ。

・60歳になるまで自分の身の回りのことを自分でする潜在能力を発揮できなかったのは、仕事のせいか、彼自身または妻の価値観のせいか、いずれにせよ、彼は潜在能力を生かす機会を奪われた生き方をしてきたということになる。

・モノに執着するのも、モノを粗末にするのもかっこ悪い。日々使っているモノを大切に扱うかっこよさを身につけよう。

・モノの扱い方は、食べ方と同じ意味で、その人の育ちを表す。

・世間は社会ではなく、自分が加わっている比較的小さな人間関係の環である。その世間あってこそ、自分が何者であるかが自他ともに了解できるのだ。

・承認というと聞こえはいいけれど、もうひとつの呼び名は嫉妬だろう。

・あるときはたと気づくのだ。いま、ここに、この体をもって生きているということそのもので、生きるとは十分なのだと。

・家事だからといって、主婦雑誌的な「ていねいな暮らし」をイメージしない方がいい。職人が目の前の仕事をこなしていくような、禅僧が日常の作務を行なうような、そんな作業をやっているイメージだ。

・日本人は、深刻さに欠けている分だけ、より幸せなのである。

・野心やこだわりを野暮と呼び、飄々とした粋を好む。



ミニマリストという生き方

ミニマリストという生き方

  • 作者: 辰巳 渚
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/02/12
  • メディア: 単行本



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