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『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』 [☆☆]

・結論は、「人はストレスだけでは死なない」ということでした。ストレスを受け、さらに「ストレスは健康に悪い」と考えていると、死亡のリスクが高まるのです。

・物事についてどう考えるかによって、その物事から受ける影響は変化する。

・患者にプラセボ効果のトリックの仕組みを説明し、あえて引っかかってもらった場合でも、プラセボ効果の威力は減らないどころか、かえって高まります。

・ストレスを感じた時、私たちの体内ではコルチゾールとアドレナリンが分泌されます。それは「ストレス反応」と呼ばれる生物学的変化の一部で、ストレスの多い状況に対処するのに役立ちます。

・トラウマ経験をした時に、体に強いストレス反応が起こった場合の方が、長期的な回復につながる可能性が高いことがわかりました。実際、PTSDの予防や治療に、現在最も効果が期待されている方法のひとつは、ストレスホルモンの投与です。

・ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことが、研究によって明らかになっています。

・冬休みの間日記をつけることになりました。ひとつのグループの学生たちは、自分にとって一番重要な価値観は何か、そしてその価値観に結びつくようなどんな活動を行なったかを、日記に書くように指示されました。もうひとつのグループの学生たちは、その日にあったよい出来事を日記に書くように指示されました。すると、自分の価値観に関することを日記に書いた学生たちは、他の学生たちに比べて健康状態がよく、精神的にも調子がよいことがわかりました。

・日記をつけることで、日々の些細な出来事が、実は自分の大切な価値観と結びついていることに気づいた学生たちは、それまでならばイライラしてしまったはずの出来事にも、自分なりに意味を見出せるようになったのです。

・あなたもぜひ、一番大切な価値観を思い出すためのものを作ってみましょう。ブレスレットやキーホルダーに限らず、携帯電話にステッカーを貼ったりするのもいい方法です。

・ストレスを感じたらいつでも、あなたの大切な価値観を思い出し、それに従って、今自分にはないが出来るだろう、と考えてみましょう。

・マインドフルネスというのは、リラックスしたり、その日のストレスを忘れたりすることではありません。マインドフルネスとは、自分の中に湧き起ってくる考えや、感情や、感覚に注意を払い、受け入れることです。

・ひたすら快楽のみを求め、痛みを避けようとする人には、深みや意味に欠けた、仲間のいない人生しか手に入らないのです。

・最も重要な目標は「自分よりも大きなもの」に貢献することだと考えると、同じ努力をするにしても、自分をやる気にさせる動機が変わってきます。

・乗客と目を合わせて「ハロー」と挨拶をするのです。運転手が一人ひとりの乗客にきちんと接することで、公共の場での犯罪を助長する「匿名性」が低くなります。

・苦しんでいるときには、どうしても悪いことしか目に入りません。難しいのは、悪いこと以外に目を向けることなんです。

・日頃メディアで見かけるニュースは、健康に大きな影響を及ぼしています。40%の人々は、ニュースを見たり、読んだり、聞いたりすることが、生活の最大のストレス源になっていると答えました。

・ニュースのせいで感じるストレスは、生活によるストレスと違って、絶望感をもたらすという特徴があります。

・ある特定の研究やストーリーを思い出せなかったとしても、新しい考え方というのは、頭よりも心の中にひっそりと根を下ろすことが多い。



スタンフォードのストレスを力に変える教科書

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

  • 作者: ケリー・マクゴニガル
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2015/10/22
  • メディア: 単行本



スタンフォードのストレスを力に変える教科書 スタンフォード シリーズ

スタンフォードのストレスを力に変える教科書 スタンフォード シリーズ

  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2015/10/20
  • メディア: Kindle版



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