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『格差社会で金持ちこそが滅びる』 [☆☆]

・エルメスやグッチといったブランドが世界中のどこでも高価格で売れるのは、どの文化においても、上流階級とか富裕層とか一流とかを連想させる商品に、憧れや欲望があるからです。

・「政冷経熱」という四文字熟語も作られ、政治的には交流がなく冷たい関係でも経済分野での交流は活発にしなければいけない。それが平和につながると考えられています。

・妬みは民主主義の基本だ。妬みは民主主義を実現させるための推進力であり、より公正な社会システムを達成するためには、我慢しなくてはいけない感情なのだ。

・腕力の強い者がなんでも独り占めすることに、他のメンバーは「妬み」という感情で戦うことができるようになったのです。群れの他のメンバーから妬まれ、無視され、のけ者にされる。

・いまでは、出産して育休を取る女性は80パーセントにのぼっています。結果、職場は人手不足になる。だからといって、さらに人を雇う余裕がある企業はまれです。

・電機の節約も出産・育児の重要性も、誰もが賛成する総論です。が、そのために自分に直接の利害関係が出てくると、総論賛成、各論反対の現象が出てくるのです。

・基本は自助努力。制度は自力で解決できないときに頼るもの。

・いつの時代にも、「自分だけは犠牲(協力や努力)を払わずに、利益だけを享受する」という狡猾な人間がいたことも事実です。

・日本人は意地悪をすることで、全員が参加し協力し合うことを促しているのです。

・嫌味を言ったり皮肉ったり無視をする。相手が気まずい思いやのけ者になるのを避けるために、自分が受けたあるいは受けている特別な待遇を、自らの意思で返したり拒んだりするように仕向ける。

・彼らには「物乞い」をしている感覚はありません。お金を持っている人間がお金を持っていない自分たちに施しをするのは当然だと思っているのです。

・喜捨をすることは、富む者の財産に対する貪欲さを浄化し、慈悲の心を育てます。そして、喜捨を受け取ることによって、貧しい者の心から富む者への羨望と反感の感情が和らぎます。

・他国では、自分の安心・安全をお金を払って自分で守らなくてはいけない。だったら、そういった経費が少ない分、税金を納めているほうがずっと良いと考えることもできるはずです。

・価格づけについても、競合他社が下げれば市場シェアを取られるから、と自社も下げる。競合他社が上げて、消費者の買い控えもないようなら、自社も上げる。価格戦略がなくて、対処戦術があるだけと評されます。

・自分に本当に自信が持てるようになるのは、自分に何ができるかじゃなくて、自分に何ができないかがわかってからだ。人間は自分にできないことがわかって、初めて、自分の能力を信じられるようになる。

・何ができないかを知ったうえで、自分はこれならできると信じられるようになった人は、傲慢にはならない。



格差社会で金持ちこそが滅びる (講談社+α新書)

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  • 作者: ルディー 和子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/18
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