『クラウド時代の思考術 Googleが教えてくれないただひとつのこと』 [☆☆]
・低給の人間が身につけているのは、知識(Knowledge)の代わりに準知識(McKnowledge)だった――それはGPSのアプリの使用法を知っているといった類のものだ。
・ウーバー・ドライバーに新規で参入するときの障壁は、タクシードライバーに比べると、厳しさの点ではずっと少ない。が、ウーバーによる運転はまったくキャリアにならないし、昇進をもたらすものでもない。
・いずれはウーバー・ドライバーも、自動運転車(ロボットカー)に取って代わられる日がくる。
・情報に乏しい者たちは、必然的に、よく理解することができない。彼らはたださまざまなことを知っているだけだ。
・何が重要かという基準を、自分勝手で恣意的なもので判断しているために、大事なことはよく知らない。
・クラウドに対する我々の依存は、古代ギリシア人やローマ人にはなじみのあった、ある職業のタイトルを思い出させる。それは「ムネモン」(記憶力よき人)。
・ムネモンは丸暗記をするプロの仕事人だ。元老院の議員が演説や議論をしている間中、そのそばに立っていて、必要な事実を議員に教える。
・答えをグーグルやウィキペディアでコピーすることは、人々を「私は賢い」と感じさせた。
・アメリカ人の無知さ加減が、新たな動画のジャンルを生み出した。作るのは簡単だ。カメラを人に向けて、ある単純な質問をすればいい。そして最も無能な回答をつなぎ合わせて、笑いを誘えばいいのだから。
・大衆の智恵は決して不変の法則ではない。地球が扁平だと誰もが信じていた時代があった。誰もがみんな間違っていた。
・政治家はともかく人々の意見に迎合する。そして彼らの誤解をむしろあおり立てることさえ行なう。
・愚かさの定義は、同じことを繰り返して、なお違った結果を期待することだ。
・我々が今生きているのは、没入型のナローキャスティング(特定の少数の人々に向けた放送)の時代だ。
・市長や州議会下院銀の名前を知らない有権者は、政治そのものに関して多くを知らない。
・政治的な世論調査員たちは、自分は穏便派だと明かしている人の多くが、実際にはただ単に状況が「分からない」人々だと認識している。
・もちろん誰もがみんな金持ちになりたいと願うわけではない。が、貧乏になりたいと思う者はいないだろう。
・現実とは、我々がそれを信じることをやめたときに、なお姿を消さないもののことだ。
・大半の人々が信じていることが、常に正解だというわけではない。が、大衆の意見は、十分な知識が与えられていない意見に比べれば、常に有益だ。
・人生はマシュマロ・テストの連続だ。
・一般知識の質問で低い得点しか取れなかった者は、おそらく、外界に対してあまり多くの注意を向けていないのだろう。
・クイズのショーでは難しい、トリビアな質問に答えることは、やさしい問題に回答を出すより、金銭的には価値がある。が、実生活ではそれは難しいようだ。大衆が知っていることを知ることに、真の価値があるからだ。
・広く知られている事実を知らないことには、所得の報いがあるということだ。
・スプートニクやヘミングウェイが分からなかった大学生は、彼が受けた教育から多くを学ぶことをせず、同世代の大半の学生が身につけている、文化リテラシーのレベルを欠いている。
・チェスはまさしく、直感力と無意識の訓練と言っていいだろう。
・すぐれたプレーヤーは、ゲーム中に出現した棋譜を認識する能力を身につけている。論理はこれとはまったく関係ない。それはむしろ群衆の中から、見知った顔を見分ける能力によく似ている。
・チェスの名人は、たくさんの「事実」を学ぶことによって、また、その事実が全体として、どのように組み合わさっていくのか、それを知ることによって、自分の直感力を獲得していく。
・事実を学ぶことは、我々が直感力を築きあげる一つの方法で、事実はいわゆる技術や才能の基礎をなすものだ。
・公表が価値を持つのは、一般の人々がそれを、よりよい決断をするために使用できる範囲でのみ可能となる。
・消費者の不完全な知識に製品を合わせる方が、大々的に教育のキャンペーンを展開するより簡単だということ(いずれにしても、消費者の無知に目立った変化をもたらすことは不可能だ)。
・おむつと政治家は頻繁に取り替えなくては……理由は同じです。
・無知で討議をしない人々の数は多い、あるいは大多数と言っていいかもしれない。そのために、大衆は誰もが想像しているより、ずっと賢明ではない。
・人々に自分の無能さを認識させる一つの方法は、彼らを有能にすることだ。もちろん、この中にあるのはパラドックスだ。ひとたび彼らが、自分の無能力を認識できるメタ認知的技能を手にしたら、彼らはもはや無能ではなくなってしまうからだ。
・教育レベルが高くない者ほど、自分の意見を開陳しがちだったという。
・学習行為は、我々の直感と想像力を形作る。
・周知の事実は、個人や文化やイデオロギーを結びつける共有の評価基準だ。それは親しい間柄の軽いおしゃべり、意見、夢などのベースとなる。
・ウーバー・ドライバーに新規で参入するときの障壁は、タクシードライバーに比べると、厳しさの点ではずっと少ない。が、ウーバーによる運転はまったくキャリアにならないし、昇進をもたらすものでもない。
・いずれはウーバー・ドライバーも、自動運転車(ロボットカー)に取って代わられる日がくる。
・情報に乏しい者たちは、必然的に、よく理解することができない。彼らはたださまざまなことを知っているだけだ。
・何が重要かという基準を、自分勝手で恣意的なもので判断しているために、大事なことはよく知らない。
・クラウドに対する我々の依存は、古代ギリシア人やローマ人にはなじみのあった、ある職業のタイトルを思い出させる。それは「ムネモン」(記憶力よき人)。
・ムネモンは丸暗記をするプロの仕事人だ。元老院の議員が演説や議論をしている間中、そのそばに立っていて、必要な事実を議員に教える。
・答えをグーグルやウィキペディアでコピーすることは、人々を「私は賢い」と感じさせた。
・アメリカ人の無知さ加減が、新たな動画のジャンルを生み出した。作るのは簡単だ。カメラを人に向けて、ある単純な質問をすればいい。そして最も無能な回答をつなぎ合わせて、笑いを誘えばいいのだから。
・大衆の智恵は決して不変の法則ではない。地球が扁平だと誰もが信じていた時代があった。誰もがみんな間違っていた。
・政治家はともかく人々の意見に迎合する。そして彼らの誤解をむしろあおり立てることさえ行なう。
・愚かさの定義は、同じことを繰り返して、なお違った結果を期待することだ。
・我々が今生きているのは、没入型のナローキャスティング(特定の少数の人々に向けた放送)の時代だ。
・市長や州議会下院銀の名前を知らない有権者は、政治そのものに関して多くを知らない。
・政治的な世論調査員たちは、自分は穏便派だと明かしている人の多くが、実際にはただ単に状況が「分からない」人々だと認識している。
・もちろん誰もがみんな金持ちになりたいと願うわけではない。が、貧乏になりたいと思う者はいないだろう。
・現実とは、我々がそれを信じることをやめたときに、なお姿を消さないもののことだ。
・大半の人々が信じていることが、常に正解だというわけではない。が、大衆の意見は、十分な知識が与えられていない意見に比べれば、常に有益だ。
・人生はマシュマロ・テストの連続だ。
・一般知識の質問で低い得点しか取れなかった者は、おそらく、外界に対してあまり多くの注意を向けていないのだろう。
・クイズのショーでは難しい、トリビアな質問に答えることは、やさしい問題に回答を出すより、金銭的には価値がある。が、実生活ではそれは難しいようだ。大衆が知っていることを知ることに、真の価値があるからだ。
・広く知られている事実を知らないことには、所得の報いがあるということだ。
・スプートニクやヘミングウェイが分からなかった大学生は、彼が受けた教育から多くを学ぶことをせず、同世代の大半の学生が身につけている、文化リテラシーのレベルを欠いている。
・チェスはまさしく、直感力と無意識の訓練と言っていいだろう。
・すぐれたプレーヤーは、ゲーム中に出現した棋譜を認識する能力を身につけている。論理はこれとはまったく関係ない。それはむしろ群衆の中から、見知った顔を見分ける能力によく似ている。
・チェスの名人は、たくさんの「事実」を学ぶことによって、また、その事実が全体として、どのように組み合わさっていくのか、それを知ることによって、自分の直感力を獲得していく。
・事実を学ぶことは、我々が直感力を築きあげる一つの方法で、事実はいわゆる技術や才能の基礎をなすものだ。
・公表が価値を持つのは、一般の人々がそれを、よりよい決断をするために使用できる範囲でのみ可能となる。
・消費者の不完全な知識に製品を合わせる方が、大々的に教育のキャンペーンを展開するより簡単だということ(いずれにしても、消費者の無知に目立った変化をもたらすことは不可能だ)。
・おむつと政治家は頻繁に取り替えなくては……理由は同じです。
・無知で討議をしない人々の数は多い、あるいは大多数と言っていいかもしれない。そのために、大衆は誰もが想像しているより、ずっと賢明ではない。
・人々に自分の無能さを認識させる一つの方法は、彼らを有能にすることだ。もちろん、この中にあるのはパラドックスだ。ひとたび彼らが、自分の無能力を認識できるメタ認知的技能を手にしたら、彼らはもはや無能ではなくなってしまうからだ。
・教育レベルが高くない者ほど、自分の意見を開陳しがちだったという。
・学習行為は、我々の直感と想像力を形作る。
・周知の事実は、個人や文化やイデオロギーを結びつける共有の評価基準だ。それは親しい間柄の軽いおしゃべり、意見、夢などのベースとなる。
クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと―
- 作者: ウィリアム・パウンドストーン
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: 単行本
クラウド時代の思考術 Googleが教えてくれないただひとつのこと
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: Kindle版