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『猫丸しりいず くらしっく快演 珍盤与太ヨタ話』 [☆☆]

・一人の芸術家が後世に名を残すか歴史の隙間に埋没してしまうかの分岐点は、必ずしもその人の才能の有無だけではないようだ。

・人間、人生のあまりにも早い段階で大成功をおさめてしまう事は、必ずしも当人にとって「幸せ」とは限らないようだ。

・「思い込み」ってつくづく怖い。でも、「思い込み」ナシには成立しないクラシックの世界……。

・彼曰く、カラータイマーの「カラー」は「色(colour)」に非ず、「襟(えり・collar)」だと言うのである。つまり、襟につけているタイマーなので、「カラータイマー」なのだと。

・約30秒~2分足らずという短い時間の中に、その国の「アイデンティティー」みたいな物を凝縮して聴かせる音楽。それが「国歌」である。

・イギリスとリヒテンシュタイン、フィンランドとエストニア、ギリシャとキプロスは国歌が同じである。これらの国家の「国のルーツ」を考えれば、うなずける事ではあるが。

・子供の目はシビアである。その目は、「手抜き」や「惰性」をすぐに見抜いてしまう。なぜあの時代にドリフがあんなにも子供たちの熱狂的な支持を受けていたのか。「本当に面白いものは、一生懸命、真剣にやらなければ出来ないのだ」という彼らのプロ根性の凄さを、当時の子供たちは知らず知らずのうちに感じとっていたに違いない。

・「基本をしっかり」という、華やかさが無く、実は非常に難しい事柄を実践し、その堅実な仕事を後世までキチンと遺せているクリップス。これこそ「真のプロ」である。こういう人に私もなりたい。言うは易く、行うは難し。さあ、今日から修行だ!!

・未知の楽曲に対し、「聴いてみたい」という興味が芽生えるか否かを分けるポイントとして、その曲の「タイトル」は結構大きな意味合いを持っているように思う。あまりにも素っ気無く、まるで「業務連絡」みたいなタイトルの曲には、なかなか興味が湧きにくい。

・『8時だヨ!全員集合』のDVDを見た時に痛感した「真のプロが懸命に取り組まないと、人を笑わすことはできない」。

・初めて聴いた曲を一発で気に入るのは、演奏が名演だった時だ。

・今の子供たちが「原爆の話」を聞くことは、私が子供の頃に置き換えれば日露、日清戦争くらい「昔」の話を聞いている……ということになる。

・「元祖墜落事故」といえば、ギリシャ神話のイカロス。



猫丸しりいず クラシック 快演 珍盤

猫丸しりいず クラシック 快演 珍盤

  • 作者: 中馬和博
  • 出版社/メーカー: DISK UNION
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: 単行本



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