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『お金がない!』 [☆☆]

・切り詰めて欲しいものを手に入れている人間と、切り詰めず欲しいものを手に入れることのできない人間と、どちらが貧乏くさく、どちらが豊かなのだろうか。

・ゆり起こされた劣等感や反感は「うらやましい」というストレートな形では出てこない。必ず「リアルでない」「庶民の生活から離れている」云々の批評の形態をとって現れる。

・脇目もふらず真っ直ぐに「経済」の書架に直行すると、経済や投資、商法関係の本を数冊抜き出して、一心不乱に読み始めた。

・旧宗主国のフランスが、植民地としてのラオスは儲かる土地ではないと見切って、鉄道網などの整備をしなかったため、ラオス国内を結ぶ鉄道は、存在しません。

・「ひかり」なら3時間、「のぞみ」なら2時間半。その30分を、950円で買うわけです。

・フランスはカトリックのお国柄。フランス人は禁欲的な勤勉さが、必ずしも富につながるとは思っていなかったから、資本主義の成立がプロテスタントのアメリカ、イギリスよりも遅れた。勤勉に働いて富を蓄えることが美徳だとは、彼らは思っていなかった。



お金がない! (暮らしの文藝)

お金がない! (暮らしの文藝)

  • 作者: 赤塚不二夫
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/12/11
  • メディア: 単行本



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