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『キリングクラブ』 [☆☆]

・海外セレブの写真は高値で売買されるためパパラッチも盛んだが、日本の芸能人レベルでは、十分な収入にはならない。

・危険は察知できない。つまり、安全ということだ。今のところ、自分の尺度で測れる範囲の出来事しか起きていない。

・どちらかの愛想が尽きたら終わってしまうような脆弱な関係。

・じっくり考えろ。しかし、行動する時が来たらなら考えるのをやめて、進め。

・自分からは喋らない。でも、聞かれたら必ず答える。一を聞かれたら一答える。十を聞かれたら十を答える。十一も答える必要はないし、九では言葉足らず。過不足なし。

・力を誇示したいならば、人殺し(キリング)ではなく大儲け(キリング)をすることだ。If you want to prove your strength, make a killing in stead of killing.

・キリングには、人殺しという意味の他に、大儲けという意味がある。

・相手を困惑させる。困惑は従順を生むもっとも手っ取り早い手段だ。

・全サイコパスのうち、成功しているサイコパスが1%で、「危険地帯」の奴らも1%だ。残り98%は、手の届く範囲の人間をコントロールしたり傷つけたりするだけで満足する凡才だ。

・雑多で、猥雑な世界。洗練されていない人間たちが闊歩している。言われるがままに動くことしかできない者たち。日々をすり減らして生き、愛想笑いをしながら蠢いているだけの存在。

・知力は暴力に屈する。世の中がどんな綺麗ごとをほざこうと、暴力をもたない知力は無力であり、反対に、知を持たない暴力が相手を圧倒することは間々ある。

・暴力しか持たぬ者は、知力を持つ他者を従えればいい。知力しか持たない者が暴力を持つ他者を従えたところで、結局は上手くいかない。

・暴力は巧妙に隠され、ときに露出する。正義というパッケージに入れられ、上手く使われている。

・主導権を握る方法の一つは、相手の予想外のことをして狼狽させることだ。狼狽は、思考停止を招く。どんな切れ者でも、狼狽すれば、そこに隙ができる。

・弱い人間は、自分の罪を他人の責任にしたがる。

・生まれた場所に恵まれただけで、そんな自分に満足し、努力をせず、勝ち取ろうともせず、資産という産湯に浸かってい生活している間抜け。

・取りに足らない自尊心のために、自らの首を絞める。フラットな思考で、最大の利益を追求し、それに沿うように行動すればいいだけなのに、馬鹿どもは感情を優先し、それをしない。

・感情と行動を切り離せない人間というのは、見るに堪えない。

・完璧な手術をするというのは、必ず成功させて患者を助けていることと同義ではなかった。

・感情をコントロールできない人間は、操縦しやすい。

・もし恐怖を感じなかったら、どういう行動を取るか。判断に迷ったときがあったら、これを思い出して、そして実践するべきだ。

・同じ動作を繰り返しつつ、頭をクリアにして考えをまとめる。集中力を高めるためには、一定の速度で足を動かすことがもっとも効果的に思えた。

・要するに、出し渋るパフォーマンスをして、自分は乗り気で話すわけではないと言いたいのだろう、気休め程度の責任逃れ。

・強いストレスがかかると、普通は1.5センチメートルの大きさの扁桃体が、3センチメートルほどに膨れ上がると文献で読んだことがある。

・分別というものがないのかね。あるとも、と彼は言った。でもときどき、使うのが嫌になるんだ。

・この世界は、それほど面白いものではない。だから、楽しいことを作り、それで暇つぶしをしなければならない。



キリングクラブ

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  • 作者: 石川 智健
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/02/07
  • メディア: 単行本



キリングクラブ (幻冬舎単行本)

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  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/02/06
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