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『エンジニアの知的生産術』 [☆☆]

・社会人になると、学生のころに学ぶことに使っていた時間が、仕事をするために使われてしまいます。学ぶための時間は誰も与えてくれないので、自分で捻出しなければいけません。

・「検索」は「誰かが経験して書いたこと」を見つける技術なので、まだ誰も経験していないことについては答えが見つかりません。

・テストを受けて記憶をアウトプットすることは、それ自体が記憶を強化します。

・小説を読むことは、小説の調査が仕事でもない限り、娯楽です。

・どんな本を読むときでも、それは「その時間を使えば読むことのできた他の本を読まない」という取捨選択です。

・登山型は、概念を積み上げていくタイプの本です。手前をおろそかにするとあとで困ります。ハイキング型は、いろいろな概念を次々と述べていくタイプの本です。

・外界の出来事を抽象化したモデルを作り、そのモデルに名前を付けることで、心の中でそのモデルを操作して考えることができるようになります。これが言語による知能の強化です。

・他人に教えるための資料を作ることを読書の目的とすることは有益そうです。人に教えるために作った資料は、あとから自分が読み返して復習することにも役立ちます。

・事前に分類基準を作った時点のあなたは、「うまく分類できないもの」の存在に気付いていませんでした。つまり「盲点」です。「うまく分類できないもの」と出会うことで、あなたは盲点に気付き、既存の思い込みの枠を壊して、新しい枠組みを作るチャンスを手に入れました。

・「考えがまとまらない」と「部屋が片付かない」は似ている。

・言葉は、その意味を理解しないままでも記号として使うことができます。意味を理解しているかどうかは、その言葉を使わないで解説できるかどうかで実験できます。

・製品を最小限のコストで作ると低品質になるのではないか、と気にする人もいるでしょう。しかしEric Riseは、「誰が顧客なのかがわからなければ、何が品質なのかもわからない」と言います。

・意思決定の正しさは事前には決まりません。意思決定が有用な結果をもたらしたなら、その意思決定は正しかった、と事後的に決まります。

・何を学べばよいか悩んで1か月費やすよりも、何でもよいので何か一つの言語を1か月学んだほうがよいでしょう。

・意思決定の質に大きな影響を与えたのは、選択肢の個数でした。選択肢が2個だった場合に比べて、選択肢が3個だった場合は、事後的に「とても良い意思決定だった」と判断される割合は16.7倍に増えました。

・あなたが「やるかやらないか」「選択肢Aか選択肢Bか」と2択で迷っているなら、選択肢を増やして3択に変えるのもよいかもしれませんね。



エンジニアの知的生産術 ──効率的に学び、整理し、アウトプットする (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

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  • 作者: 西尾 泰和
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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