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『センスがないと思っている人のための 読むデザイン』 [☆☆]

・世界は色で溢れている。

・あなたの目に入るもので「色のついていないもの」はひとつもないでしょう。

・デザイナーが何かをデザインするとき、1色だけで完結するデザインはほとんどありません。必ず「自分が使う色」には「隣の色」が存在します。

・「何色と何色の組み合わせ、響き合いに自分が感動したのか」、常に複数の色の組み合わせで色を考える癖をつけていけばいい。

・感覚的に「きれい!」と思い、感動したもののよくよく見てみると「色合わせ」に感動したんだ、と後で気づくことがあります。

・明朝体は逆に、長めの文章を疲れずに読むことに適していますので、小説や新聞、レポートなどで使われています。

・目の前にあるものをそのまま描き出す力(デッサン力)を持っていない人間が、目の前にないものを想像で描けることはまずあり得ない。

・3次元のものを2次元に描き写す=デッサン、であるなら相当無理なことをしているわけだから、絵を描いている人間は描いているものや空間を完全に理解していないといけないはず。

・自分の描いたデッサンをさかさまにしてチェックする方法があります。さかさまに自分のデッサンを見てみると「カタチが正確でないとき」には、すぐにわかります。カタチが狂っているところだけ目立って見えてくる。

・デッサンって描くことの練習ではなくて、自分が作ったものを自分ひとりで見直して、間違いを修正するための訓練だよね。

・ぼくとしては、とにかくHさんが毎日描いていることにまず驚きました(そしてそれに驚いている自分にも驚きました。なんというか、自分の甘さに驚いたのですね)。

・プロのクリエイターであるHさんが毎日描いているとして、これからプロを目指す人たちが一枚も描いていないとしたら、その差は永遠に縮まらないでしょう。

・3次元のものを2次元の紙の中に描くってのは、ある意味、描き手は、大嘘をつかないといけないんだよ。だから写実、デッサンっていうのは、あらゆる手を使って大嘘をつきまくって、3次元の世界を2次元に表現するわけさ。そこには、ある意味、すごい深い創造性が必要になるんだ!

・一番いいデッサン、美大に受かるようなデッサンってさ、大嘘ついてるくせに、誰もその大嘘に気がつかない、そういうデッサンだよ。

・一番大事なのは自然に見えるってことで、3次元のものを2次元に描くっていう大嘘ついてるクセに、そういうことを忘れちゃうくらい、自然に見える、それが一番いいデッサンだからね。

・彩度をどんどん上げていくと蛍光色になっていき、彩度をどんどん低くしていくと、グレー(無彩色)になるのです。

・明度は、明るさを暗さのことです。単純に明るいか暗いかなんで、白黒にしてみたときの色の濃さの違いと理解してみてもいいです。



センスがないと思っている人のための 読むデザイン

センスがないと思っている人のための 読むデザイン

  • 作者: 鎌田隆史
  • 出版社/メーカー: (株)旬報社
  • 発売日: 2021/04/28
  • メディア: 単行本



タグ:鎌田隆史
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