SSブログ

『あるある!お悩み相談室「名句の学び方」』 [☆☆]

・「鰯」「鰺」「蝶」のようにふつうに使う言葉で季語になっているものと、「春雨」や「秋風」のように俳句的な情緒を多く背負っており、身構えて使うものと二種類があると考えればよい。身構えて使う季語が一句に二つ以上入っていたらそれは問題で、避けなければなりません。

・倒置法と対句も散文でなくする方法です。

・選に入らなかった句もとっておきましょう。落選した句を一年後に読み、作ったときのことがまざまざと甦るなら、その人にとって大事な句だと、飯田龍太は述べています。

・鑑賞文は句の内容を散文に置き換えたもの。逆に、同じ内容を韻文だとこんなに短くても言えるの、と驚く。

・俳句は感動の結果ではなく、俳句を詠んだ結果、感動するのです。

・日常生活に感動があれば、俳句はむしろ要らないかもしれません。感動のない毎日だからこそ、感動するために俳句を作る、そう考えてはいかがでしょうか。

・夏井いつきさんは、師の黒田杏子さんから、これはという句集は書き写すように言われたそうです。

・梅の季節になると「紅梅や枝枝は空奪ひあひ」「紅梅やゆつくりともの言ふはよき」などの句が、思い浮かびます。自分では梅の名句を作れませんが、こういった句が思い浮かぶだけでも梅の季節が豊かになります。

・句作とは、自分の詠みたさ、すなわち内発的な動機があって、他者に届くように調えていくという過程があります。

・上五の「や」と中七の「は」は句形を整える上で相性のよいコンビです。

・人はそれぞれ腹の中に言いたいことを抱えて生きているはずです。ツイッターでつぶやくのも良いと思いますが、石田波郷のように、十七音の器を駆使し、俳句を通じて思いの丈をぶちまけてみませんか。



NHK俳句 あるある! お悩み相談室 「名句の学び方」

NHK俳句 あるある! お悩み相談室 「名句の学び方」

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2021/01/20
  • メディア: 単行本



nice!(0) 
共通テーマ:

nice! 0