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『ダークサイド投資術』 [☆☆]

・今後は医療だけではなく社会が、皆さんを「トリアージ」することになるだろう。すでに始まっている派遣切りはその最初の一歩だ。

・株価を大きく動かすのは大国間の関係の中で生まれるイベントだ。

・自己の生命を担保にした暗黒街の経済活動で必要なのは、感情ではなく合理的利益の追求だ。

・自らの意見と反対の立場の政治家の演説を妨害したり、政権さえ変われば豊かになれると信じたりするほど、政治に夢や希望を抱く人の気持ちはまったく理解できない。

・人類が選んだ議会制民主主義は、最大多数の最大幸福の合理的実現手段に過ぎないのだから、万人を幸福になどできるはずがないと思うのだが。

・株式は上がりはじめれば「買い」、下がりはじめれば「売り」、乱高下が激しい時には「待つ」と状況に応じて方法論が用意されていて、「買う・売る・待つ」のうち最適解を得るために必要なことは「状況を冷静に分析する」、これだけだ。

・「たいしたことない」という有名人は感染からも経済的な危機からも絶対に安全な立場から、この種の主張を繰り返している。

・華やかな投資生活を夢見て新規参入してきた個人投資家に伝えたいのは、誰かの犠牲を利用してマネーを増やすのが投資家の素顔という点だ。

・自己資本が小さければ小さいほど、自分のマネーに対する愛情は強くなる。その愛情が目の前のわずかな損失をためらわせ、その後に生まれる大きな損失に対して盲目になるのだから、もはや執着と呼ぶべき感情だろう。

・中国からアフリカ諸国への融資においてエチオピアはトップを占めている。また、中国共産党では「一帯一路のモデル国家」と評価されていて、海外報道では「アフリカの中国」とも呼ばれている国だ。

・人民解放軍が行なう輿論戦、心理戦、法律戦の三つの戦術を指す「三戦」。

・米国債の購入に際して、アメリカの安全保障と敵対した国家の保有分は、国際緊急経済権限法等により無効化できる条件がある。

・最強の暴力の保有者アメリカにとっての最大の敵は「国内の反戦感情」だ。

・16年のトランプ氏当選は、13年からの3年間で練りに練った国家戦略の結果ということになる。もちろん13年当時にトランプ氏は、まだ大統領候補として不在に近い扱いだった。しかし、国家戦略から考えれば、選ばれる者が「トランプ的なるもの」というのは既定路線だった。

・大きな力で自分たちの国力より弱い国のトップを跪かせても、「人の憎悪」まで踏みにじることはできない。

・「走る金塊」が「1億円」のミサイルで沈んだ時のコストパフォーマンスの悪さは計り知れない。中国の安全保障面における対米戦略は、高価なものを、低価格な武器で打ち破るという「非対称性」を武器にしている。

・「素人」の最大の欠点はここで、まるで何かに呪われているかのように「株安」を嫌悪する。

・一般的に脳は起床後4時間で活動のピークを迎えるとされているが、それは興奮を利用した仕事術だ。私は興奮とは逆に日常を「淡々」と送ることに努めている。

・時間は常に私の肉体に「老化」というダメージを与えているのだから、代謝活動や内臓機能の変化に応じて、食事や運動量、睡眠などを調整しなければならない。

・この「捕食者」を前に勝負をしても、個人投資家は利益を提供する無抵抗な「養分」に過ぎない存在となる。

・ミリ秒単位で「銭」を積み上げるということは、短期間で株価が乱高下する必要があるということだ。

・そこは「銭」を求めて「捕食者」が「捕食者」を食い合っている。

・澱粉は人間の唾液に含まれるアミラーゼによって糖に変化する。

・ギリシャ時代から続く「オーケストラ」という音楽や彫刻、中世からの絵画。日本でいえば「和歌」や「能」など、その作品は「長大な時間」を生き抜いてきたエネルギーに満ちている。人間しか持つことのできない「未来のイメージ」を持つために必要なのは、「悠久の時間」を生きてきた「実績」に触れることだろう。



ダークサイド投資術 元経済ヤクザが明かす「アフター・コロナ」を生き抜く黒いマネーの流儀 (講談社+α新書)

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  • 作者: 猫組長 (菅原潮)
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: 新書



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