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『がんばりすぎずに しれっと認知症介護』 [☆☆]

・介護する人は、「何言っているの!」を「そうなんだ」の一言に変えることがとても大切です。

・いつも怒っている介護者の家には、怒る認知症の人がいます。穏やかな介護者の家には、穏やかな認知症の人がいます。それほど、介護者が与える影響は大きいのです。

・「同じものを何度も買うムダ遣いは、認知症のリハビリ費用」と考えることによって、わたしはイライラがなくなりました。

・もし、同じ食品が家にあったら、社会貢献をしてイライラを解消するという方法もあります。お住まいの地域にフードバンクがあったら、そこに寄付してみましょう。

・アナログの場合、針を読む必要があり、認知症の人には理解できないこともあります。デジタル電波時計は、日付も時間もカバーしてくれる認知症の便利商品なのです。

・ショートケーキでお祝いすることにしたのですが、今度はろうそくが多すぎて、おかしなことになってしまいました。そこで思いついたのが「数字の形をしたろうそく(ナンバーキャンドル)」でした。「7」と「4」の数字の形をした2本のろうそくを用意して、ショートケーキに刺してみました。

・認知症に対するリハビリテーションの基本は、「ほめる」ことです。ですから、難しい課題を与えてはいけません。達成可能にして成功体験を繰り返し、目いっぱいほめて、モチベーション・生きがいを高めていくことが大切なのです。

・できないことが増えていく認知症の人を、ほめてその気にさせて生きがいを失わないようにすることも、介護する人の役割のひとつだと思います。

・「認知症介護だけ」が大変ではないということです。いろんな悩みがある中で、「認知症介護も」抱えているから、より大変になるのです。

・「ティーチング」は、指示や助言など答えを与えることで、医者や介護職から認知症に関するアドバイスを「一方的」にもらうことを言います。「コーチング」は対話の中から、私たち介護者の中にある答えを引き出してくれることを言います。

・認知症予防財団が行なっている「認知症110番」という無料の電話相談をご存じでしょうか。看護師、介護福祉士が認知症の悩みに答えてくれます。

・認知症など介護で困ったら、まずは「地域包括支援センター」に連絡しなさいとよく言われます。中学校の学区単位に一つはある、最初に頼るべき公的機関です。

・1980年代「痴呆」と呼ばれた認知症の人々は、精神病院で隔離されていました。

・僧侶の草薙龍瞬さんも、心が劇的に健康になるためには、怒りも喜びもないニュートラル(真ん中)の状態を保つことが大切だと言っています。怒って喜んでの反復横跳びのような繰り返しで、心が消耗してしまうのだと。



がんばりすぎずにしれっと認知症介護

がんばりすぎずにしれっと認知症介護

  • 作者: 工藤 広伸
  • 出版社/メーカー: 新日本出版社
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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