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『フィンランド流6時に帰る仕事術』 [☆☆]

・グローバル化された企業では、そもそも、職場やパートナーが世界に広がっているから、会議をするのも大変だ。その代わりに、情報の公開が積極的に行われている。社長をはじめ、経営幹部や上司たちも、自分だけ情報を握って部下をコントロールをしようなどという、狭量なことはしない。どんどん発信していって、いつも会社や職場の状況を共有させようとしている。

・日本人はたくさんの人を集めて会議をやりたがる傾向があり、居眠りには寛容だ。

・欧米では、発言の機会のない会議には出席しない。何か言いたいことがあるからこそ会議に出席するのだ。ただ聞くだけの会議など、時間の無駄だ。

・忙しいのは快感なのだ。私たちは作業の中毒になっていて、目の前のメール、目の前の会議、目の前の電話を優先してしまうのだ。

・会社でも個人でも。すでに期待度というものが出来上がっていると、期待された業績をそのまま実現しても、現状維持にしかならない。期待を上回る業績を上げて、初めて「よくやった」ということになるのだ。

・地位の高い人ほど、目前のことにとらわれずに、一番大切なことは何かをます「考える」ことが必要なのです。

・人間は誰でも簡単なことにまず手をつけてしまう。でもそれではあなたの価値は決して増えない。人から頼まれてもいないこと、だが、長期的には一番重要なこと、厄介でどこから手をつけてよいのか途方にくれるようなこと、いままでのやり方を変えるようなこと。それこそが、今のあなたのやるべきことなのだ。

・もしリーダーが会議で発言しないなら、その人は物を考えていない証拠だから、いなくても良い人であり、その職にとどまるべきでない、となる。

・成果主義を取るなら、本当に結果を重視し、その過程とか、努力の程度を問わない形にしなければならない。

・英米の大学では、いかに良い質問をするかが、徹底的に教育されるのだ。日本の大学では授業とは教師が一方的に壇上でしゃべるだけだから、大半の学生は居眠りをしているか、ボーッと聞いているだけだ。

・自分が訊かれたら困るようなことを、いつも頭の中で自問し、業界紙を読んだり、それを部下にぶつけるのだ。しかも部下の回答だけには頼らない。現場で、それが本当かを確認する。

・日本の管理職は、叱ることは上手だが、褒めることは実に下手である。

・褒めるためには、その人をよく観察しなければならない。それは人を「思いやり」、「共感する」ことでもある。そうしてこそ、はじめて良いところが見つかる。だから褒めるのは簡単ではない。だからこそ、価値があり、褒められた人は嬉しい。

・フィンランド人にとっては、今は寒さよりも暗さの方が大きな問題だ。11月になると、空はどんより曇り、日は短くなり、世の中は陰鬱になってしまう。

・米国ではいかに肥満を解消するかが知恵比べの状態になっていて、貧困層ほど太った人が多い。

・オーディオの世界に疑問が湧いてきた。デジタル化が進んだこの世界では、100万円の高級機と、安物とが普通の耳では聞き分けられないのだ。

・フィンランド語は、日本語とよく似ているところがある。いわゆる「てにをは」に相当するものが存在し、語順も「私は本を読む」という並びになる。



フィンランド流 社長も社員も6時に帰る仕事術

フィンランド流 社長も社員も6時に帰る仕事術

  • 作者: 田中健彦
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2010/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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