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『ザ・ベロシティ 製造業・起死回生のシナリオ』 [☆☆]

・作業している人間の明らかな不注意かサボタージュでなければ、従業員を責めてもしょうがない。それじゃ、何の解決にもならない。

・作業員が間違って違う染料を入れたということは、その作業エリアは作業員が間違いを犯すことができるような環境にあるということだ。考えないといけないのは、そこだよ。

・どんなプロセスであっても完璧未満でよしとするのは、許容できることではないんだ。

・米軍のロジスティックは、とにかく規模が大きいですから。世界一、いや世界一でないとしても、世界最大級のサプライチェーン・システムであることは間違いありませんよ。

・ただ、プログラムというのは、それ自体が目的になってしまう傾向があるんです。本来、そのプログラムを使って達成すべき目的が何なのか、それを見失ってプログラムを完璧に行なうことばかりに目がいってしまうんです。

・「率いるか、従うか、さもなければ退け」という言葉がありますが、いまの私は、率いることも、従うこともできません。となれば、退くほかないんです。

・人に対して影響力を持つには、人間関係が必要だ。そして、人間関係を築くにはそれなりの努力が必要だ。

・シャーロック・ホームズになるんだよ。全体を眺めて、余計なこと、関係のないこと、うまくいかないことは無視するんだ。重要なことだけを一つずつ順番に論理的に解いていくんだよ。一つの状況が、次の状況にどうつながっているのか、一つひとつの原因がそれぞれの結果にどうつながっているのか、必要な答えが見つかるまで、それを続けていくんだ。

・バッファというのは、実は物理的な在庫の量じゃなくて、時間なんだよ。どれだけ在庫を用意しておかないといけないのか、その正確な量はたいした問題じゃない。在庫の量は、増えもすれば減りもする。重要なのは、補充に要する時間と、そして常に時間どおりに補充されることなんだよ。

・言い換えれば、のろのろ仕事をしている人の方が得をして、仕事が速い人は損をしてきたということよね。

・しかし時には、それほど頭のよくない方が……言われたことを疑わずに淡々とやってくれる方が、仕事が早く片づくのかもしれない。



ザ・ベロシティ

ザ・ベロシティ

  • 作者: ディー・ジェイコブ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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