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『ボケずに健康長寿を楽しむコツ60』 [☆☆]

・なぜ記憶がそれほど大事かというと、記憶が自分を形成しているからです。私たちが自分とは誰なのかを知るのは、記憶があるからです。記憶がなくなれば、自分もなくなりますから、私たちは恐れを抱くのでしょう。

・がんの疫学研究の結果を踏まえ、タバコの喫煙をやめ、野菜を増やし、赤肉を減らす食事が推奨されるようになりました。するとどうでしょう。1991年からアメリカにおけるがんの死亡率(10万人当たりの死者数)は減少をはじめ、今も続いているのです。一方、日本では、がんによる死者の増加に歯止めがかかりません。野菜の摂取量が依然として低いから、タバコの喫煙率が高いからと考えられます。

・今では特定のライフスタイルが、アルツハイマーの発症を抑えることがわかりました。特定のライフスタイルというのは、勉強することや社会的ネットワークを増やすといった脳を使うことだったのです。

・欧米の一流医学雑誌や学術雑誌では、論文の著者それぞれについて、資金提供を受けているかいないか、もし受けているのなら、そのスポンサー名を明記する規則になっています。なぜなら、研究の方法、結果、論文の書き方、結論にスポンサーの意向が強く反映されるのは当然だからです。しかしわが国ではスポンサー名が明記されておりません。要するに、スポンサー名が隠されているため、わが国の学術雑誌に掲載された論文の信頼性は低いのです。

・もし、あなたが、まだマルチビタミンを摂取していないのなら、きょうから摂取するようにしましょう。鉄分を含まないマルチビタミンを毎日摂取することで、脳の老化を遅れさせることができます。

・毎日、手のひらサイズのナッツ類を食べましょう。エクササイズの後や、10時や午後3時のおやつに最適です。

・「認知の備蓄」が多いほど、たとえ脳の組織が壊れても、認知機能は働くということです。アルツハイマーにならないために、「認知の備蓄」を増やしたいものです。

・「認知の備蓄」を増やすことが確認されているのは、教育、結婚、社会とのつながり、興味深い仕事、語学力、趣味や芸術です。

・成人なら、年齢に関係なく、両目を開けて片足で少なくとも30秒間立つのが目標です。両目を閉じようと開こうと、片足で安定して15秒間立っていられないなら、体のバランスをとる練習をしましょう。

・驚くことに、インターネット検索は、読書より効果的に老化した脳に刺激を与えることが明らかになっています。

・なぜ、ネットサーフィンが脳の活性化に効果的なのでしょう? あなたが求める情報を獲得するために、検索の過程で何度もクリックします。クリックごとに、あなたは意思決定をしなければなりません。意思決定を継続的に実行することによって、対応する脳の回路が活動するのです。

・アルツハイマーは、日常生活において体をあまり動かさない人に襲いかかる「生活不活発病」なのです。

・私たちヒトは動物です。動物は動いてはじめて動物です。動かない人は、動物というより植物なのです。

・脳は刺激を糧に成長しますが、ある人が孤独感にひたっているということは、その大事な刺激が脳に十分に入力されないことを意味します。

・読書、文章を書くこと、クロスワードパズル、グループでの議論、楽器の演奏などといった脳を刺激する日常生活を送った高齢者ほど、記憶力の急激な低下や認知症にかかるリスクが低かったのです。



ボケずに健康長寿を楽しむコツ60  アルツハイマーにならない食べ物、生き方、考え方 (角川oneテーマ21)

ボケずに健康長寿を楽しむコツ60 アルツハイマーにならない食べ物、生き方、考え方 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 生田 哲
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/09
  • メディア: 新書



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