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『世界一愚かなお金持ち、日本人』 [☆☆]

・収入には「働いて得る収入(賃金)」(Active Income)と「働かずに得る収入(不労所得)」(Passive Income)の2種類がある。

・経済誌や新聞も読まずに、「宝くじを当てて金運をあげる方法」などと書かれた怪しげなチラシを本気にし、経済誌の年間購読料より高価な「おまじないグッズ」にお金を費やす人までいる。こういう人は、自分で調べて勉強する努力をせずに、てっとり早く結果を知りたがるので、「絶対に安全で、必ず儲かります!」という詐欺にすぐひっかかってしまうのです。

・自己破産の最大の原因が何かご存知でしょうか? それは「健康」です。ある日突然ガンや心筋梗塞を発病したり、事故に遭って働けなくなると、とたんに収入が途絶え、自己破産に追い込まれる可能性は十分にあるのです。

・仕事ができ高収入を得ているけれども、その収入に頼った生活を送る「お金持ち」。お金や将来に対する不安がなく、人生や仕事を楽しむ余裕を持つ「お金持ち」。この二者は同じではありません。前者はPassive Incomeを知らず、Active Incomeだけに頼っているので、常に転落の危機の淵を歩いているということを意識すべきです。

・「2倍の法則」とは、100万円のお金を7回、2倍にしていくと1億円を超えるというものです。

・「72の法則」。72をあなたがする投資の利回りで割れば、2倍にするためにかかる時間が計算できます。

・お金の魔力によって、信じていた仲間でも平気で人を裏切る人間に豹変する。

・欲に目がくらんだ人間を相手にしてはいけません。話し合いが平行線をたどるだけで、時間の無駄だからです。

・相手に借りをつくるより、貸しをつくれ。

・賢いお金の使い方の大原則は、「資産価値があるものに使う」ということです。逆にいえば、「無駄使いとは、資産価値がないものに使うこと」と定義づけることができます。

・資産価値があるものとは、買った瞬間、または時間とともに価値が増えていくものであり、資産価値がないものとは、買った瞬間、または時間とともに価値が下がっていくもののことです。

・新車でも、ディーラーの店から出て公道を一周すると「中古車」扱いになり、約20%の価値が減ります。

・「うまい設け話」を口にしながらあなたに近づいてくる人は、ほぼまちがいなくペテン師か詐欺師です。そして「安全で、絶対に儲かる話」にのってだまされる人は、無知か、または欲深いか、そのどちらか、あるいは両方の人です。

・政治家も人間ですから、自分を支援してくれる団体、または自分個人にとって有利な法律をつくるものと考えて良いでしょう。そのため、その国の政治家たちが「何で儲けているか?」を知り、彼らと同じ方法でお金をつくっていくのが一番賢い方法であるというのが、私の長い海外生活の末の結論です。

・陰陽説とは、(1)この世に絶対はなく、すべてのものに陰と陽があり、そのバランスが大切、(2)陽より陰が大切、(3)ものごとは時間とともに常に変化している、という考え方です。ここでいう「陽」とは「うわべ」「目に見えるもの」「有形のもの」をさし、「陰」は「中身」「目に見えない」「無形のもの」をさします。

・ビジネスで一番大切なものは「信用」です。「信用」は日々の生活態度のなかでこつこつ大切に積み重ねてつくりあげるものです。それが顔にあらわれます。

・良い意味で華僑のお金持ちは、ほとんどが貧しい出身から這い上がってきた「成金」なので、家柄や出身校などはあまり気にしないのです。

・「今、全額キャッシュで払ってクルマを買うことができる客」の数は限られていますが、「ローンを組んで毎月の支払いならできる客」の方が多いので、こちらを対象に商売をすれば全体的な売り上げが伸びる。

・一般的にアメリカ人は、「お金を賢く使う」ことにしのぎを削ります。そのため、仮に200万円のクルマを買うために手元に200万円あったとしても、「現金全部をクルマのためにつぎ込むなんて、もったいない!」と考えます。なぜなら、クルマは消耗品であり資産価値がありません。

・日本はビジネスでも文化や科学でも、「何を今さら」と世界で言われるほど、すでに有名になってからアプローチしてくる「横並び精神」なのかもしれません。

・頭がいい人(頭脳明晰)とは、頭の中をきちんと整理整頓して考えられる人です。それを見るために、地図を描かせてみましょう。それだけでも、その人の思考回路について多くのことがわかります。

・固定給で安心する人は、ある意味、自分の腕に自信がないために安定志向になる傾向があります。逆に、自分のスキルや腕に自身がある人は、成功報酬を求めます。

・きちんと自分の分を支払うか、借りたお金は期日内に返すか、タダだったら参加して有料なら来ないか、またはプレゼントなど人の厚意を金額で判断する人か、このような日常生活のなにげない場面で、その人となりがあらわれます。それらをキャッチできるように感性を磨くのが、長い人生の中で「良い仲間に囲まれた楽しく豊かな人生」を手にするためには大切です。

・いろいろな金融商品や投資話がありますが、もし、本当に儲かるものなら、自分たちだけでこっそり行なうのが普通です。

・大々的に公募して投資を募るのは、あなたから「儲けよう」としているケースが多いので、要注意です。

・近年のアメリカでは正式文書はブルーのインクでサインします。これは、ブラックインクだと原本かコピーかわからないからです。ちょうど、ハンコを押して朱肉の色がある方を原本とする日本の習慣に似ていますね。

・日本では「足元を見る」といいますが、アメリカでは「足元」がクルマなのです。メーカーや車種だけでなく、きれいに洗車しているかも、その客の人となりを見るのに大切です。

・ドイツ車の「ボトム・オブ・ザ・ライン」(たとえばメルセデスのAクラスやBMWの3シリーズ)を買ってはいけません。これを買うと見栄っ張りとレッテルを張られてしまう可能性があります。ドイツ車の「ボトム・オブ・ザ・ライン」を買うぐらいなら、日本車の「トップ・オブ・ザ・ライン」を買う方が賢明です。

・ビジネスだけでなく、人生の基本は「信用」です。その「信用」を突きつめて出来上がったのが法治国家であり、そこでは法律にもとづいた契約を交わして約束を守ります。

・三人の子供が縁日でヒヨコを買ってきて、育てることにしました。最初の子供はヒヨコの世話をしなかったので、数日後に死んでしまいました。2番目の子供は、ヒヨコを大切に育てて、ニワトリにしました。ニワトリになったので、丸焼きにして食べてしまいました。3番目の子供は、ヒヨコを大切に育ててニワトリにし、ニワトリにたまごを産ませて、そのヒヨコを育てました。これを繰り返していって、たくさんのニワトリとヒヨコとたまごを手にしました。

・仕事は自分が楽しいことをするべきです。寝食を忘れるぐらい楽しいことなら、続きます。

・「今話題の」とか「トレンドスポット」などとマスコミが騒ぐような、きらびやかなところに集まるのは、しょせん成金やニセモノです。



世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)

世界一愚かなお金持ち、日本人 (ディスカヴァー携書)

  • 作者: マダム・ホー
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2008/01/13
  • メディア: 新書



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