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『お金持ちのお金はなぜなくならないの?』 [☆☆]

・お金持ちのお金の使い方は、傍目には過剰に見えても合理的な消費であることが多いのです。

・お金持ちの話を聞くと、海外への資産移転を視野に入れ始めている人が多いようです。より財政赤字が拡大して日本という国家の破綻が見えたとき、そうした潜在的なニーズが一気に具体的な行動、すなわち海外への資産移転や移住に向かうかもしれません。

・自宅用の不動産は最後の最後までもっている資産です。ですから、いざとなったらすぐに買い手がつき、いい値段で換金できるようなロケーションでもっていることが大事。

・突然のお金持ちは、代々所有する家屋や土地など換金しにくい財産を受け継ぐ最初からのお金持ちに比べて、財産のうちに金融資産が占める割合が多いため、自然とお金を使ってしまう環境にあります。

・浪費というと食事や旅行が思い浮かびますが、人間の食欲や体力には限界があります。つまり、一人の人間ができる浪費にも限界があるのです。

・一般的な人の求める高額消費──自宅、別荘、車など──それらをすべて金額に換算しても、おおむね3億円くらいで収まります。たいていの人が自分で使うことをイメージできる金額はせいぜいその程度なのです。

・資産運用について、国内の銀行は旧態依然としているのに対し、外資系は世界で最先端の商品やサービスを提供しています。

・借金で借金を返したり、気前よく人におごったりし続けて「負のレバレッジ」をかければお金はなくなってしまいます。

・金融資産が3千万円を超えると、幸福を実感している人の割合が50%超に急上昇します。つまり、金融資産を3千万円以上もつことが、幸福を実感するための一つの目安といえそうです。

・共産主義国家ですら富を独占する特権階級が生まれたのですから、程度の差はあってもお金持ちのいない社会を実現した国は歴史上存在しません。

・お金持ちがお金に振り回されないように苦労しているのと同様に、いたずらに批判や羨望のまなざしを向けることで「お金持ち」に振り回させれないように努力しなければなりません。



お金持ちのお金はなぜなくならないの? (メディアファクトリー新書)

お金持ちのお金はなぜなくならないの? (メディアファクトリー新書)

  • 作者: 宮本 弘之
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/10/21
  • メディア: 新書



タグ:宮本弘之
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