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『ヤフー・トピックスの作り方』 [☆☆]

・新聞やテレビでは紙面や時間に制約がありますし、10の情報を取材してきたら、それを1に凝縮して記事を書くことを叩き込まれます。

・裁判は個別の事例を解決するけれども、全体的な解決に導けるのは報道だ。

・社会問題を解決するためには、(1)誰かが問題を発見、(2)問題を整理し、(3)世に訴えるというサイクルがあります。

・一度に知覚される範囲は9から13文字である。

・コミュニケーションというのは、伝え手と受け手の知識と経験がある程度共有されていないと成り立ちません。

・御神託とは英語でOracleと言い、Yahoo!の名前の由来である「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」の最後のOracleの部分に同じです。

・山が紅葉した写真を撮るのは、地上からでもできますが、ヘリコプターを飛ばして高い位置から山を俯瞰するように撮影した写真は、誰にでも撮れるものではありません。そのようにして撮られた写真は、通常、一般の人が目にすることのできない視点を提供してくれます。

・昔の海戦は大砲や体当たりという手段を使って「肉眼で見える距離で、どっちかが沈むまでの叩きあい」だったのに対して、現代の海戦は「レーダーで探り合い、対艦ミサイルを撃ち合う戦い」だと指摘します。

・大砲とは比べ物にならない破壊力を持ったミサイルを撃ち合う現代の戦争では、頑丈な装甲を持っていてもミサイルの威力の前には意味がありません。装甲の代わりに、飛んできたミサイルを機関砲やミサイルで迎撃したり、熱や妨害電波を出して迷わせたりという手段で船体を防御する。

・ネットに流れる真偽が定かでない伝聞を自分の情報生活に活用するのであれば、本当の情報を選り分けるためのリテラシーが要求されるでしょう。

・自分の関心外のニュースを読まなくなってしまったら、自分の世界を広げる機会を自ら損ねてしまうことになりかねません。でも、大丈夫です。一日に一度でいいので、ヤフー・ジャパンのトップページにあるトピックスの8本の見出しを見てください。あなたの世界を広げるニュースが待ち構えているかもしれませんから。

・メーカーが運用するホームページのなかには、閲覧数が報道機関のホームページより多いところもあります。なかには「報道機関のホームページに広告を出す必要がなくなった」と話す宣伝担当者もいるくらいです。



ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

  • 作者: 奥村倫弘
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: 新書



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