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『美しい日本のしきたり』 [☆☆]

・お茶はどろりと練られた「濃茶」で、一碗を相客と回し飲みします。実は、抹茶は濃茶が正式です。

・甘味喫茶や花見をしながら開かれる野点の席などで出される、お茶菓子とセットになった抹茶は、「薄茶」と呼びます。いただくときは、まずお菓子を全部いただいてから、薄茶という順序になっている。

・お金より、何よりも大事なものが人生にはある。それは時間なんだと、わかっていてもすぐ忘れてしまいます。

・相手の話が終わらないうちに口をはさむ人。「いや、それは」「でも、それは」と、相手の意見を否定しながら自分の意見ばかり言う人は、話を聞いていない印象を与えます。

・自分の意見を等々と滔々と話されると演説を聞いているようでうんざりします。

・たとえ語学ができたとしても、日本で評価されない人は、どこへ行っても評価されません。必要なのは、語学力ではなく人間力です。

・人のことしか話題にできない人は、次第に飽きられてしまいます。相手の出身校、出生地、血液型、国籍、年齢などプライバシーに立ち入るのは失礼です。

・しかし、このスピーディな時代に、いつも察してばかりではいられません。お断りは丁寧に、さわやかに、しかし、きっぱりと。イエスかノーかがわからないようでは、やはり困ります。

・親しいのだから堅苦しい礼儀は省いてよいというのは、勘違いです。むしろ親しい間柄だからこそ、相手を大切にするために礼儀が必要なのです。

・本を読むことは、「人間は何のために生きているのか」ということを学ぶことです。「公平さ」や、「正義感」、現代人に欠けがちな「想像力」、あるいは「予測する力」などを育むことにもつながります。

・「おいとない」というのは、京都でよく使われる言葉で、お金に困っているわけではないのに、という意味です。

・無駄をしない、浪費をしないというのは、合理的かどうかであって、日頃からのしつけ、考え方の問題なのです。

・太らないためには、「野菜→たんぱく質→炭水化物」の順番で食べるといい。お腹がすいているからといってご飯から食べ始めると、血糖値が上がり、その血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、インスリンが脂肪を蓄えてしまう。

・少し強がりでもいい、毅然としている。私はそういう人が好きです。そのストイックさが、日本人が培ってきた武士道の精神でもあったと思うのです。

・最近は「肚に納める」ということができなくなったのでしょうか。それとも他に話題がないのでしょうか。職場を離れれば仕事の愚痴や上司や先輩の悪口、友人同士で食事をしているのに夫の愚痴ばかりを言う人がいます。

・普段は笑顔で「○○さん」と言っている人を、陰では敬称を付けず、呼びつけにしているというのも、品のない行為です。

・人に対する評価は、表でも裏でも決して変えない。それが人としての基本であり、誠実さだと思います。



美しい日本のしきたり  角川SSC新書

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  • 作者: 池坊 保子
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/05/10
  • メディア: 新書




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