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『FBI式人の心を操る技術』 [☆☆]

・ある調査では、「しじゅう笑顔を浮かべている人物は、たまにしか笑わない人物より下に見られがちで、弱そうな印象を与える」という結果が出た。

・ボディランゲージの達人になるためには、自分自身の「普通の状態」こそ知っておく必要がある。実際にはそれを把握できていない人がほとんどだ。

・普段の自分が他者の目にどう映っているかは、知っておくべきである。気づかないうちに自信のなさ、不安、反発といったマイナス感情が、癖や仕草から伝わっている場合があるからだ。しかし普段の自分をよく知っていれば、よくない癖が出そうな場面でも対処できる。

・できれば近所の美術館や画廊を訪ね、1枚の絵を30分間観察してみよう。そしてすべての詳細に注目する。1枚の絵とじっくり向き合い、とことん突き詰めて考えることによって、他の状況においても、細部まで見逃さない能力を磨くことができる。

・体のどこかとどこかを触れ合せる行為は、精神的なストレスが高い場面で自分を落ち着かせようとして、無意識のうちに行っているケースがほとんどだ。

・人間はストレスが高まると特に、他者に調子を合わせて楽になりたがる。

・何も考えず適当に、自分の左右どちらかに人がいる状態を作ってしまうのは危険だ。学生時代に授業を好きになれなかった原因は、先生やクラスメートや教室ではなく、左右どちらの側に人のいる状態が好きか嫌いかを知らなかった自分自身にあったのかもしれない。

・教養が豊かな人の多くは、考えるのが苦手だ。平均的な教養の持ち主ほど、考えることに長けている。馬力のある車がいい走りをするとは限らない。

・自身でも、自分を触る仕草をしないように心がけよう。それだけでも集中力が高まり、鋭敏になる。

・パワーや自信や威厳を示す仕草は、試してみるだけで実際に自信が身についてくるのだ。

・感情は主に体ではなく顔に表れる。一方、体が表すのは、その感情をどう処理しているかだ。

・たいていの場合、表情を見れば相手の気持はわかる。人間は皆顔に43の筋肉をもち、同様の表情を作る。

・4分の1秒も経たないうちに消えてしまう微表情を見逃さない技を身につければ、他者の考えや気持ちが驚くほどわかるようになる。なかでも「歓喜」「怒り」「軽蔑」「嫌悪」が微表情で表れる場合は、大きなトラブルを知らせている可能性があるため、特に気をつけたい。

・私たち人間の多くは「怒り」に魅せられる。怒っている人間を見るのは好きなのだ――ただし遠くから。

・相手が度を越した怒りを見せ始めたときの、対処法を以下にまとめた。まず、言葉や肉体による暴力を受ける危険を感じたら、目を逸らす。腹部や喉、局部を隠して体を小さく見せる。自分からは話しかけない。そしてゆっくりと出口へ向かう。どうしてそこまで怒り狂っているのか尋ねてはいけないし、怒るのは間違ったことだと理路騒然と諭してもいけない。その時点の彼らは、理性的に考えることが不可能だから。

・不機嫌な顔、心配ごとを抱えている顔、嬉しい期待に輝く顔……。日々すれ違う何千人もの人々の顔は、無言の参考資料なのである。同様に、周りの人々も常にあなたの顔を観察し、その感情を読み取ろうとしていることを忘れてはならない。

・ボディランゲージで大切なのは、相手の目にどう映るかであって、自分の本心が伝わるかどうかではない。

・楽観主義者はすべての危険のなかにチャンスを見つける。悲観主義者はすべてのチャンスのなかに危険を見つける。

・成功した人々は、自分に関する情報をばらまきすぎるとマイナスになることを知っている。だから他の人間がしゃべるように仕向けているのである。実際、自分がしゃべるより、相手の話を聞いているときのほうが、影響力や支配力は強くなる。

・優れた人々は、たいていの人間がもつ「自分について話したい願望」を活用する。聞き上手こそ、会話上手というわけだ。

・嘘をついている相手を問い詰める効果は大きいが、有効関係を築く途中の会話においては、「なぜ?」という質問を投げかけるのは避けたい。「なぜそうなったか?」について、人間はそれぞれ自分の解釈を信じており、感情的な思い入れをしている場合も多い。そこに短絡的に立ち入られると、人は思考をやめ、質問をした相手に対する反感までもってしまう。

・自分の目の前にいるすべての人間に自尊心があることを忘れてはならない。

・相手が再びしゃべり出すまで沈黙を守る。先に口を開いた者が負けなのだ。本当のことを言っている人間は、沈黙が流れても気にしない。一方嘘をついている人間は、相手に信じてもらいたくて躍起になるもの。

・調査によれば、勉強中同じ香(ラベンダー、またはオレンジ)を嗅ぎ続けた学生は、15~20%も記憶力を伸ばしたという。

・科学的には、人間の幸福感の約40%は遺伝子によってもたらされるといわれている。10%は生活環境(昇給、ダイエットの成功、新しい車や家を買う、子供が生まれる)が、もたらしてくれる。そして残りの50%は、他者のために役に立つことから生まれる。

・態度はその人の精神状態が表面化した、いわばトレードマークだ。最近のあなたのトレードマークは何だろう?



FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

  • 作者: ジャニーン・ドライヴァー
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: 新書



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