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『絶望しそうになったら道元を読め!』 [☆]

・ひとの評価を気にするなら、ものの道理がわかったひとの評価を気にすべきである。

・質問することは、いってみれば告白することです。自分の正体をバラすことです。

・青い鳥はちゃんと「いま・ここ」にいるのに、それを外にもとめるのが衆生のあり方だといっている。

・あるべき自己という絵に描いたモチを勝手に背負いこんで、あるがままの自分を受け容れられなくなっているのです。

・みずからを修行へとうながすものは、反復への意欲なんじゃないでしょうか。もう一度、と反復を欲することだけが、おこなうに値するものなのです。

・器用貧乏になるくらいなら専門バカになったほうがマシです。

・変化するのは永遠の今なのです。永遠の今が「今、今、今」と変化するのであって、過去が現在になり、現在が未来になるのではありません。

・水や空は、それを大きく用いると大きく使われるし、小さくしか要らないなら小さくしか使われない。

・時間は流れるという理解は、ものごとが因果関係にしたがって生滅することに対応していますが、世界の全体を相互依存の相のもとにとらえるならば、時間は流れません。

・水を究めたあとで泳いでやろうとか、空を究めたあとで飛んでやろうとかいうのは、その料簡からしてダメです。それを究めてから、それをしようというのは、甘えです。もうちょっと上手くなってから練習しようなんていってるようじゃ見込みがありません。

・椅子に坐るとき、椅子はつぶれないものとおもっています。坐った拍子に椅子がペシャンコになったら、たぶん驚きます。手で押してドアが開いても驚きはしません。開かなかったら、むしろ驚きます。そう「する」ことと、そう「なる」こととの背後に、ありもしない制度をしつらえているのです。だから、しつらえた制度どおりにならないと驚くわけです。

・いざ修行という段になって、仏道とはなにか、悟りとはなにか、それに目星をつけてから修行しようというんじゃ、いつまでたっても修行にとっかかれません。

・自分のほうが優れていても、ひとを言い負かそうとしてはならない。

・智者に負けるのはよいが、愚人に勝ってはならない。

・他人に誤解されても、その間違いをあげつらうと、それは自分の間違いになる。



絶望しそうになったら道元を読め! 『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する (光文社新書)

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  • 作者: 山田 史生
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/02/17
  • メディア: 新書






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