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『「空腹」が人を健康にする 「一日一食」で20歳若返る』 [☆☆]

・毎日三度三度、満足に食べられないことのほうがむしろ当たり前だったからこそ、「十分な栄養を摂ることが健康の秘訣」などという神話が生まれたのでしょう。

・アカゲザル、ラット、モルモットなど、あらゆる動物実験において、えさの量を40%カットしたときが一番延命効果が高く、なんと寿命が1.4~1.6倍も延びたのです。
・私たちの体は飢えには強いけれども、満腹には適していないのです。

・獲物を追いかけずにエサを与えられる動物はどうなるかというと、おしなべて捕食器官が退化していきます。

・糖尿病とは、あらゆる捕食器官が退化していく病気です。エサを見つける感覚器官である目は退化して、最終的には失明してしまいます。これを「糖尿病性網膜症」といいます。みずからエサを追いかける必要もなくなって、足も退化して先端から腐ってゆきます。これを「糖尿病性壊疽」といいます。

・飽食の現代では、過剰に蓄えられた内蔵脂肪が、四六時中、燃え続けるようになってしまいました。そのため、余分な内蔵脂肪をため込んでいる人は、季節を問わず、しょっちゅう汗をかくわけです。

・胃潰瘍で入院すると、何日間も絶食して点滴をされます。みなさんは点滴によって潰瘍が治ったと思っていますが、あれはただの水です。絶食によって消化管を休めることが体の治癒力を引き出しているのです。

・カバンの中や会社の引き出しにはクッキーなどを常備しておいて、ちょっとお腹がすいたら、一、二枚つまんでおけば、それで十分です。

・小麦粉やバター、卵などが原材料になっているクッキーは、ほぼすべての栄養素が含まれている「完全栄養食品」。全粒粉のものなら、栄養バランスもととのっていてなおいいでしょう。

・ニワトリの卵の鮮度を見るとき、卵黄を箸でつまんでも割れなければ新鮮だといわれますが、じつはそういう卵黄をつくるのは簡単なこと。ニワトリに高コレステロールの飼料を与えて高脂血症にすれば、丈夫な細胞膜ができるのです。

・本来、食事は空腹でお腹がグーッと鳴ったら食べればいいのです。ところがお腹がすいていなくても、時間がくれば習慣で食べているという人が、圧倒的に多い。

・おやつというのは、育ち盛りの子供に食べさせる間食のことで、本来、大人には必要ないもの。

・砂糖が体を老化させ、命を縮める原因となっていることをご存知でしょうか? タバコの害は知られていますが、砂糖はタバコにも匹敵するほど、健康に害を及ぼすものなのです。

・近年になって、再生しないはずであった脳細胞が、ある条件において、再生されていることが判明しました。その条件も、やはり「飢えと寒さ」なのです。

・脳が本格的に休んでいる状態をノンレム睡眠といいます。子供はほとんどの睡眠がこのノンレム睡眠で、その間に多量の成長ホルモンを分泌するので、「寝る子は育つ」というように身長がどんどん伸びるのです。

・アルコールは水銀などと同様、「蓄積毒」だからです。一生の間にどれだけの量を飲んだかが体にとっては問題。

・アルコールの場合、生涯摂取量上限(極量)は、男性の場合で500kg、女性は250kgといわれています。ワイン1本(アルコール度数12%、1本を720mlで換算)を毎日飲めば年間で31.5kgに相当します。日本酒4合を毎日飲めば、年間でだいたい36.5kgです。つまり、男性なら、14~16年ほどで「極量」になるというわけです。女性の場合は、わずか7、8年です。

・人間がもっとも自然界の動物に見習わなければならないのは、あらゆる動物が、お腹がすかなければ何も食べないということです。

・かつて日本の海は魚の宝庫でした。ニシンも捕りきれないほどいました。もし日本人が自分たちに必要な分だけを捕っていたら、今もニシンの大群が見られたでしょう。しかし当時の日本人は御殿を建てていい暮らしをするために、ニシンを捕り尽くしました。あまった魚は畑の肥料にしたほどです。




「空腹」が人を健康にする

「空腹」が人を健康にする

  • 作者: 南雲吉則
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2012/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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