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『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか』 [☆☆]

・学ばなければいけないのは言葉だけではなく、多様な背景を持つ人材に囲まれた時の対応力や人間関係力。

・日本人同士の少しの差でも「いじめ」につなげてしまうくらい、差異に非常に敏感な日本人だが、顔、皮膚の色、話す言葉、慣習、信条もまったく違う人間に囲まれる経験がないだけにパニックになりかねない。

・「そんなの当たり前の常識」という表現が通用するのは日本国内だけ。「人の数だけ常識」があるのが世界だ。

・僕の言葉が厳しく聞こえたかもしれない。でも、厳しいのは社会であって僕ではないんだよ。

・永世中立国と言うがそれは「はりねずみ」政策。国民皆兵で武力で国を守るのだ。どこかの国のように「憲法9条を唱えていれば敵は攻めてこない」なんてナイーブな発想ではない。

・田村君の英語は内容がない。教養が足りないからだ。教養がないと論理的に話せない。だから勢いはあっても説得力がないんだ。

・時代を超えてサバイバルしている本は、賞味期限数年のベストセラーと違う。その本を貫く朽ち果てない理論や本質はあらゆる物事に応用可能だった。

・意外なところでは、イタリア人はとてもシャイだ。イタリア中、道端ですぐに女性を口説く、開放的なイメージを日本人は持っているけれど、そんなイタリア人には滅多に出会わない。

・アメリカ人もそうだ。主張と独立精神の国民だと言いながら、面と向かってはっきりものを言うと、意外にへこむ。

・今世界を流れる大量の情報のうち、日本に正確な状態で入ってきている情報の量は、昔より落ちているのではなかろうか? 日本にいて日本語しかわからないとどんどん情報弱者になっていく。

・日本人の礼儀正しくて、控えめな点が好かれている。逆に言うと、くみしやすい相手と思われているのかもしれないが、最初の段階で嫌われないのは、間違いなくアドバンテージだろう。

・嫌われるより好かれる方が、当たり前だが、絶対何倍も有利だ。

・日本人の「空気を読む能力」は、活かし方次第だと思う。空気は絶対読めた方がいい。空気を読めない無神経で雑な人は世界中でどこでも好感度が低い。

・問題は、日本人は「読むだけ読んで」それを利用しない人が多いこと。空気を読むセンサーが出した答えを当たり障りなくしか活かせない人が多いと思う。

・今まで避けて通ってきたことをこれからも避け続けていたら、人は向上できないんです。

・集団で戦う韓国人、個が強い中国人、個が弱いのに個人主義的な日本人というのは言い得て妙である。

・世界人口の60%を占めながら、いまだにGDPは世界の20%ということは、世界平均の1人当たりGDPになるまでに、アジア経済は3倍大きくなる可能性があるのだ。

・日本の高校生が目指す頂点は今や東大ではなく、ハーバード、エールになりつつある。

・法律はそもそも国ごとに違うローカルなものだからロースクールだと意外にグローバルにつぶしが利かない。

・アメリカでも失業者は自らを起業家と名乗る。誰も雇ってくれないから、自分で自分を雇うしかないので、ある意味正確な自称だ。

・よく「彼の力が通用するかどうか?」なんて表現が使われるが、それは間違い。「通用する=同じくらいの能力」では出番がないのだ。わざわざ外国人が使ってもらえるためには、現地人にない何かがないと現地人を押しのけて使われないのだ。

・文部科学省のデータによれば我が国の現在の留学支援の予算は約250億円。そのほとんどが実は海外からの留学生の受け入れの予算だ。日本人を海外に送り出す予算は2億円強に過ぎない。日本の予算なんだから、日本人に使うべきだ。

・われわれの未来は二つに分かれる。「英語ができる人」と「英語ができない人」のどちらかだ。君はどちらになりたいのか?

・「英語を読む」については、まず英語300万語を読む。小説30冊、ノンフィクション15冊相当を息継ぎなしで読む。一文一文を翻訳するのではなく、わからなくてもどんどん読み進めるように。

・「単語を覚える」は、毎日1万語を「眺める」。繰り返すことで刷り込んでいく。

・「英語を聴く」は、トータル1000時間。筋トレの要領で、自分の聴き取れる限界以上のものを聴き続けることで、聴力を鍛えていく。

・人間という動物は受けた恩義はすぐ忘れるが、与えた恩義はずっと覚えているものだ。それらが釣り合うためにどうしたらいいのか? これも答えは簡単。徹底的に、相手が忘れないくらい、「ギブ」するのだ。

・お国ダメ自慢したら、日本は絶対勝てない。日本人が思っているほど日本はダメな国ではないのだ。

・世界の経済データはドル建てであるという事実も日本への評価に国外と国内でねじれを生じさせる。日本経済の専門家や日本株専門の投資家は円ベースの統計で見ているので、日本国内の人々と経済実感が近い。しかし、海外のほとんどの人はドルベースの経済統計を見ているので、日本がそれほど停滞しているとは思えないのだ。

・世界で自分の居場所を見つける人も多いだろう。実績を作ったら帰ってきたらどうだろう。あなたを認めなかった心の狭い日本人たちほど、逆輸入に弱い。海外での成功は、いまだに日本でブランドになる。

・日本の課題は、社会保障費を十分払わず過大な年金はもらいながら、借金を若い世代に押し付けているシニア世代が莫大な富を保有しながらも、それを消費しないことにある。

・シニア世代の金融資産は日本の眠れる宝であり、最後のフロンティアだ。ただ、彼らの財布のひもは固い。





君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

  • 作者: 田村 耕太郎
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2012/06/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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