『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』 [☆☆]
・それで当たり前だと感じているから疑問に思うことなんかは一切ない。変だなと思うなら、それは夢から醒めかけているということなのであり、つまりは夢と自覚してからあれこれ変に思うのだ。
・現実からは目醒められないから、本当は支離滅裂で無茶苦茶で矛盾だらけで間違いだらけで出鱈目なのに、気がつかないだけなのだろうか。これで当たり前だと思い込んでいるだけ――そんな気もする。
・物理接触(リアルコンタクト)を嫌う者の気持ちも言い分も解る。情報交換はどこにいたってできるし、情報の遣り取りだけで世の中の大半は動いているのだから、不便はない。
・触れなくたって話せなくたっていいから、せめて向き合うくらいはできなくちゃ、人は生き物ですらなくなってしまうような気がする。
・油の匂いが鼻につき始めたら、そろそろ止めろということだ。前からそう決めている。集中している時は匂いなんか気にならない。
・動物は不平なんか言いません。生きるために順応するだけです。順応できなければ死にます。
・捜し出して会ったところで改まって話すことなどない。仲のいい友達ではあったけれど、言い換えればそれ以上の関係ではなかった。
・同じことが身に降りかかっても、泣いてしまわれる方もいれば、喜ばれる方もおられます。泣くか笑うかはその方次第。
・受け取り方次第だ。受け流す。お気楽に軽く生きることを心掛ける。笑いながら。逃げているだけかもしれないけれど。
・吉凶禍福は同じ事象のひとつの相に過ぎません。泣くも笑うも凡ては己次第でございます。
・人は、現在を記憶することで、過去というありもしないものを生み出したのです。そして、それを記録することで過去はどんどん肥大しました。未来とは、その肥大した過去から導き出された妄想の産物に過ぎません。
・人はみんな違っていて、それぞれ得手不得手がある。不得手なものを不便と思うのは人それぞれ。
・他人ができぬことに手を貸すのは構わぬし親切は大いに好ましいことだが、要らぬ同情は単なる差別だ。
・できるなら、自分の身は自分で護れ。別に闘えとかやっつけろとか、そういう意味ではないのだ。自分でできることは自分でしろ、できないことはできないと知れ、できないことはするな――ということである。
・夢は、叶わないから夢なんや。叶うんやったらそら夢やない。目標やろ。
・死にたいと思うこと自体が駄目だと思う。いや、それでも思ってしまうことはあるのかもしれない。だから、思うことがいけないというのではなく、そんな気持ちになってしまう暮らし方が何となく間違っているような気がするのだ。
・昔はコーガクレキとかいってさ、高い学習レヴェルを短期間で習得することがステイタスだったみたいだけど、すげー無意味。走るのが速い方がエラいとかいう、幼児並みの価値観っつーか。
・自分の限界ってのは、まあそいつが与えられた条件と折り合いをつけるようにしてさ、育成環境の中で自分が勝手に決めるんだよ。
・あり得ないでっかい変梃な生き物キャラ。ホントに居たら絶対保護対象なのに、街とかをボコボコぶっ壊すからほぼ殺されるのな。
・データ上では魔法使い放題だけども、モニタじゃ紙一枚切れないの。紙切ろうと思ったらハサミには敵わない。
・やる前にぐずぐず考えてたってイイことはひとつもないって。百パーセント確実な未来予測なんか絶対にできないんだから。不確定要素は確定要素よりずっと多いぜ。
・身分があるなら、それを証明することは容易い。しかし身分がないことを証明するのは難しい。無職証明書などというものはない。
・前には進むがどっちが前だか判らない。頭脳は明晰だが性根はバカなの。
・見通しが良くなって、何でも見えるようになってしまうと、見えないものを見る力が衰えてしまうのだ。見えるものしか見えなくなってしまう。
・最低生活が保障された枠組の中にあってなお、己の待遇に就いて不平を言うのはどうなのか。怠慢か、傲慢か、贅沢か、逃避しているのか。
・自己評価より低い評価しか得られていないと感じるならば、それは錯覚だと思った方が良い。多くは単なる過信だ。
・低い評価しかされていないのであれば、されていないだけの理由が必ずある。自らの評価は、どんな理不尽なものであっても自らが招き寄せたものである。
・国ってのはこの地べたのことじゃないんだよ。そのシステムが、国だ。
・リアルコンタクトは年齢を重ねるごとに面倒になる。嫌になるという訳ではない。何だか直接顔を合わせることの意味が見失われてしまうのだ。
・そもそも情報操作が下手糞だから隠蔽だ何だと騒がれるんだよ。ボロの出る為政者は長続きしない。ちゃんとやれば感謝されるものだ。まあ、自己保身や利益誘導的な情報操作は大体バレるがね。他人のために吐く嘘はバレないものだ。
・大衆には実体がない。だから説得できない。従って悪い方向に暴走してしまう可能性を含む要因は――勿論知らせずに済むならの話なのだが――知らせない方が賢明だ。
・作れるようになることと、使えるようになることは違うんだ。作れたんだから使えるだろうというのは短絡でね。
・淋しい時にいて欲しい人は、誰でもいいって訳じゃないよ。
・適正な運動ってのはメンテナンスであるべきもんだろ。
・誰かにできることは大概誰にでもできるもんだぜ。頭の作りはそんなに違わない。骨格も、人体の構造も変わりない。
・昨日と今日が同じ訳ないだろ。昨日は昨日今日は今日だよ。変わってるからこそ変わらないような気がするんだろ。全く同じだったら変だとか言い出すに決まってるぜ。
・それがお前の日常だとして、それは他人にしてみりゃ非日常だ。
・モニタの時刻表示を指差す。だからこんなモノが必要になる。これは、主観的に伸び縮みする内部時間を外部から強制的に矯正するために作られた機械だ。これがないと、人間は何時間経ったのかぜーんぜん判らない。
・幾ら説明しても理解してくれない。知能の低い者を相手にするのは難儀だ。
・悪魔が人に姿を変えて人と交わる――淫魔のことです。男性の淫魔をインクブス、女性の淫魔をスクブスと言います。
・信じるか、信じないかだよ。信じられるかどうかは信じてみなくちゃ判らない。
・現実からは目醒められないから、本当は支離滅裂で無茶苦茶で矛盾だらけで間違いだらけで出鱈目なのに、気がつかないだけなのだろうか。これで当たり前だと思い込んでいるだけ――そんな気もする。
・物理接触(リアルコンタクト)を嫌う者の気持ちも言い分も解る。情報交換はどこにいたってできるし、情報の遣り取りだけで世の中の大半は動いているのだから、不便はない。
・触れなくたって話せなくたっていいから、せめて向き合うくらいはできなくちゃ、人は生き物ですらなくなってしまうような気がする。
・油の匂いが鼻につき始めたら、そろそろ止めろということだ。前からそう決めている。集中している時は匂いなんか気にならない。
・動物は不平なんか言いません。生きるために順応するだけです。順応できなければ死にます。
・捜し出して会ったところで改まって話すことなどない。仲のいい友達ではあったけれど、言い換えればそれ以上の関係ではなかった。
・同じことが身に降りかかっても、泣いてしまわれる方もいれば、喜ばれる方もおられます。泣くか笑うかはその方次第。
・受け取り方次第だ。受け流す。お気楽に軽く生きることを心掛ける。笑いながら。逃げているだけかもしれないけれど。
・吉凶禍福は同じ事象のひとつの相に過ぎません。泣くも笑うも凡ては己次第でございます。
・人は、現在を記憶することで、過去というありもしないものを生み出したのです。そして、それを記録することで過去はどんどん肥大しました。未来とは、その肥大した過去から導き出された妄想の産物に過ぎません。
・人はみんな違っていて、それぞれ得手不得手がある。不得手なものを不便と思うのは人それぞれ。
・他人ができぬことに手を貸すのは構わぬし親切は大いに好ましいことだが、要らぬ同情は単なる差別だ。
・できるなら、自分の身は自分で護れ。別に闘えとかやっつけろとか、そういう意味ではないのだ。自分でできることは自分でしろ、できないことはできないと知れ、できないことはするな――ということである。
・夢は、叶わないから夢なんや。叶うんやったらそら夢やない。目標やろ。
・死にたいと思うこと自体が駄目だと思う。いや、それでも思ってしまうことはあるのかもしれない。だから、思うことがいけないというのではなく、そんな気持ちになってしまう暮らし方が何となく間違っているような気がするのだ。
・昔はコーガクレキとかいってさ、高い学習レヴェルを短期間で習得することがステイタスだったみたいだけど、すげー無意味。走るのが速い方がエラいとかいう、幼児並みの価値観っつーか。
・自分の限界ってのは、まあそいつが与えられた条件と折り合いをつけるようにしてさ、育成環境の中で自分が勝手に決めるんだよ。
・あり得ないでっかい変梃な生き物キャラ。ホントに居たら絶対保護対象なのに、街とかをボコボコぶっ壊すからほぼ殺されるのな。
・データ上では魔法使い放題だけども、モニタじゃ紙一枚切れないの。紙切ろうと思ったらハサミには敵わない。
・やる前にぐずぐず考えてたってイイことはひとつもないって。百パーセント確実な未来予測なんか絶対にできないんだから。不確定要素は確定要素よりずっと多いぜ。
・身分があるなら、それを証明することは容易い。しかし身分がないことを証明するのは難しい。無職証明書などというものはない。
・前には進むがどっちが前だか判らない。頭脳は明晰だが性根はバカなの。
・見通しが良くなって、何でも見えるようになってしまうと、見えないものを見る力が衰えてしまうのだ。見えるものしか見えなくなってしまう。
・最低生活が保障された枠組の中にあってなお、己の待遇に就いて不平を言うのはどうなのか。怠慢か、傲慢か、贅沢か、逃避しているのか。
・自己評価より低い評価しか得られていないと感じるならば、それは錯覚だと思った方が良い。多くは単なる過信だ。
・低い評価しかされていないのであれば、されていないだけの理由が必ずある。自らの評価は、どんな理不尽なものであっても自らが招き寄せたものである。
・国ってのはこの地べたのことじゃないんだよ。そのシステムが、国だ。
・リアルコンタクトは年齢を重ねるごとに面倒になる。嫌になるという訳ではない。何だか直接顔を合わせることの意味が見失われてしまうのだ。
・そもそも情報操作が下手糞だから隠蔽だ何だと騒がれるんだよ。ボロの出る為政者は長続きしない。ちゃんとやれば感謝されるものだ。まあ、自己保身や利益誘導的な情報操作は大体バレるがね。他人のために吐く嘘はバレないものだ。
・大衆には実体がない。だから説得できない。従って悪い方向に暴走してしまう可能性を含む要因は――勿論知らせずに済むならの話なのだが――知らせない方が賢明だ。
・作れるようになることと、使えるようになることは違うんだ。作れたんだから使えるだろうというのは短絡でね。
・淋しい時にいて欲しい人は、誰でもいいって訳じゃないよ。
・適正な運動ってのはメンテナンスであるべきもんだろ。
・誰かにできることは大概誰にでもできるもんだぜ。頭の作りはそんなに違わない。骨格も、人体の構造も変わりない。
・昨日と今日が同じ訳ないだろ。昨日は昨日今日は今日だよ。変わってるからこそ変わらないような気がするんだろ。全く同じだったら変だとか言い出すに決まってるぜ。
・それがお前の日常だとして、それは他人にしてみりゃ非日常だ。
・モニタの時刻表示を指差す。だからこんなモノが必要になる。これは、主観的に伸び縮みする内部時間を外部から強制的に矯正するために作られた機械だ。これがないと、人間は何時間経ったのかぜーんぜん判らない。
・幾ら説明しても理解してくれない。知能の低い者を相手にするのは難儀だ。
・悪魔が人に姿を変えて人と交わる――淫魔のことです。男性の淫魔をインクブス、女性の淫魔をスクブスと言います。
・信じるか、信じないかだよ。信じられるかどうかは信じてみなくちゃ判らない。
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔 1/2 (講談社ノベルス)
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: Kindle版
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔 2/2 (講談社ノベルス)
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: Kindle版
タグ:京極夏彦