SSブログ

『吸いながらやめる木曜日からの禁煙法』 [☆☆]

・禁煙というのはひとつの技術であり、技術というのは学習によって身につけることができます。

・煙草を吸いたいと思うことと実際に煙草を吸うこととは同じではありません。

・喫煙に関しては、人間を分類するカテゴリーとして次の三つしかありません。
煙草を吸わない人(ノン・スモーカー)――煙草を吸いたいという欲求のない人。
喫煙者(スモーカー)――欲求があって、煙草を吸うことでそれに反応する人。
元喫煙者(エックス・スモーカー)――欲求はあるが、そのままにして煙草を吸わない人。

・禁煙を先へ延ばす理由の99パーセントはその根拠が不確かで、延期ゲームは永久に続くおそれがあります。

・あなたが「望まない」のは喫煙ではありません。あなたが望まないのは禁煙でこうむる悪い結果です。

・あなたがやっているのは、「象徴的な喫煙」なのです。煙草のかわりに食物や飲み物や睡眠を「喫煙」しているのです。

・人生時計は砂時計に似ています。人生時計の上部は未来、下部は過去で、未来から過去へと時が通過する点が現在です。

・希望と期待は未来に、記憶と行動は過去に関係します。そして選択は現在にしかありません。

・禁断症状は死ぬほどの苦しみでも悲惨なものでもありません。二、三日風邪をひくより楽でしょう。

・欲求が起きたとき、禁煙を選択するたびに、あなたの中の禁煙したいと望む部分が強化されます。生理的見地から見ると、禁煙したいという神経回路が強化され作り上げられるのです。

・一貫して同じ道を選択することが葛藤の解消への早道です。

・今まで1日に煙草を30本吸っていたとすると、禁煙をうまくやろうと思えば1日に少なくとも30回は喫煙欲求を感じることになります。

・情緒的禁断症状は三つのタイプの中でも一番長くかかり、一般に少なくとも2、3か月は続きます。なぜそんなに長くかかるかというと、感情というものが長い間かかって進化してきた思考の産物である場合、なかなか変わりにくいからです。

・長い間抱いていた考え方が生み出す深い感情を変えられるのは、新しい考え方を導入してそれを時間をかけて維持するときだけです。

・煙草を吸いたいと感じるあなたがいるというより、喫煙に戻りたいと感じるあなたがいると言うほうが正確です。

・煙草を吸いたがるあなたは、長年の間プログラムを作ってきた喫煙ソフトウェアを動かすしか能がありません。このソフトを動かすのをやめようとすると、この部分は当然元に戻ろうとします。

・自然災害のときも、煙草は食料よりも早く店先から消えます。地震とか暴動などの危機の後略奪が起きるところでは、最初に消えるのが煙草です。

・たかが煙草でも供給があやしくなると他の麻薬中毒者と同じような行動をとるものだということです。

・生活上の動作ひとつひとつを考えた場合、喫煙より回数が多い動作はほとんどありません。1日に20回、30回、さらには40回もすることが他にありますか。

・アルコール中毒者、ヘロイン中毒者、コカイン中毒者とほとんど違いはありません。基本的な部分は同じです。ある選択を続けるうちに考え方のスタイルができて、それが生活の中の優先順位を変え、ドラッグを選ぶという行動が最も重要なものになってしまったのです。

・禁煙はプロセスであり、このプロセスはあなたの考え方にかかわっているために、死ぬか喫煙に戻るまではある程度不断の対処が必要です。問題は解決したと考え始めた瞬間に、プロセスが終わって、喫煙に戻る可能性が増えるのです。

・もし、また喫煙に戻ったら、しばらく──最低2か月──吸い続けることです。喫煙プロセスをまた開始して、十分に経験します。すぐに禁煙プロセスの途中に戻りたい衝動を何としてでも我慢して、また一からやり直します。





吸いながらやめる木曜日からの禁煙法

吸いながらやめる木曜日からの禁煙法

  • 作者: ジーン・アンソニー パンガー
  • 出版社/メーカー: 保健同人社
  • 発売日: 1992/07
  • メディア: 単行本



nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

トラックバック 0