SSブログ

『緊急時サバイバル読本 生き延びる人間と死ぬ人間の科学』 [☆☆]

・ブリーフィングの一部は、教会の讃美歌が果たす役割と同じように、すでに知っていることを思い出させることにある。

・父の口癖だったが、気が向かなければ離陸はしなくてもいいが、いったん飛び立ったら、どうしても着陸しなければならない。

・成功するためには、情動の馬にまたがり理性の手綱を操らなければならないという。これについて別の表現をすれば、情動を持たないインテリは、馬を持たない競馬の騎手と同じだ。

・父はよく、「飛行機に乗るためタラップを登っていくにつれ、IQの半分は吹っ飛んでいくんだ」と話していた。

・考えるということは、情動や感情と同じように、肉体の機能である。「われ思う、ゆえにわれあり」は、「あれあり、ゆえにわれ思う」となった。

・笑いは扁桃体の神経を抑制するような化学的シグナルを送り、ネガティブな情動を抑え、恐怖心を鎮める。

・サバイバルとは、クールであることだ。何か恐ろしいものを前にして、豪胆に謙虚に笑うことだ。

・衝動をコントロールできない人間は死ぬ。

・どうしても理解できない馬鹿どもが、いつも何人かはいるものだ。

・いつでも計画を捨てられる人間は生き残る。

・規則に固執する人間は死ぬ。

・私たちは計画しなければならない。しかしまた計画を捨てることもできなければならない。

・彼らは見たいものを見たから、知っていることを無視したのだ。夏の天候が変化しやすいことは知識として知っていたが、晴天という予報を受け入れ信じるために、知識を無視したのである。

・自然界に「初心者向け」を求める人間は死ぬ。

・山は登頂時がゴールと考える人間は死ぬ。

・死亡した人たちの四分の三は、道に迷ってから四十八時間以内に命を失っていると結論づけた。死亡者は驚くほど早く死に、公式の死因はいつも低体温だった。低体温は危険な症状で油断ならないが、だいたいあきらめたことから起きるのである。

・サバイバルの状況にあっては、普通の水準の60パーセントで活動し、たびたび休息をとり水分をとるべきだという。気候は寒いのに汗をかくなら、それは活動し過ぎだというのだった。

・誰か他人を助けることが、自分自身のサバイバルを確実にする最良の方法だということを知った。そうすることで自分の窮境だけに固執することから解き放たれ、恐怖心を和らげるのに役立つ。

・生き延びるためにはある時点で、冷静ではなく冷淡にならなければならない。

・「冷静」より「冷淡」に徹する人間は生き残る。

・パターン化・様式化とは生きることの基本である。「生きる」とは混沌としたものをパターン化し、秩序立てることかもしれない。





緊急時サバイバル読本―生き延びる人間と死ぬ人間の科学

緊急時サバイバル読本―生き延びる人間と死ぬ人間の科学

  • 作者: ローレンス ゴンサレス
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本



nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0