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『HELP! 最強知的”お助け”本』 [☆☆]

・自分の特定の目標を盲目的に追いかけている人は、予想しなかったすばらしい可能性の到来に気が付かない。

・不成功より不作為を悔やむ。

・何も行動を起こさなかった場合、あなたはこれからずっと長い間、自分の不作為を後悔することになるだろう。なぜなら、不作為は「際限のない広がり」を持っているからだ。「ああしておけば良かった」「こうすることもできた」などと考えると、無限の可能性に自分を見失うことすらある。

・それは「セーフキャッチ・システム」といい、銀行員が銀行強盗に対して笑顔で対応できるよう日頃から訓練しておく、というものだ。これは、本当に銀行強盗を驚かせるやり方なのである。銀行員の笑顔は彼らの気持ちに風穴を開け、彼らが何としても避けたいと思っている正真正銘の人間関係を創り上げてしまうのだ。

・真の幸福とは強制されるものではなく、心の中に自由に芽生えるものであって、われわれは幸福が生まれるために環境を整えることはできても、それを強制することはできないのだから。

・自主的にすることで価値が認められるような行為を自主的にするように上司から言外に求められる。

・強制的にあてがわれた幸福は幸福ではない。たとえあなたに幸福を強制する者があなた自身であってもだ。

・「訊いてみるタイプの文化」で育った人々は自分の求めるものが何であれ相手に直接お願いしても何ら礼儀に反することとは思わない。そして、相手の都合が悪くて回答が「ノー」となる可能性があることも十分に承知している。これに対して「探ってみるタイプの文化」の中で育った人々は、相手から「イエス」の答えをもらえることが確実になるまでは自分の要求を具体的な言葉にしようとしない。

・「訊いてみる型」の人と「探ってみる型」の人が一緒になるとたちまちそこに不和が生じるのである。

・「訊いてみる型」と「探ってみる型」は極端な二者択一というものではなく、両者の間には連続したスペクトル帯が存在する。

・アメリカ人が日本でビジネスをする際に困惑を覚えるのは、日本が「探ってみる型」の文化圏だからだ。逆に、どんなことでもダメもとで「訊いてみよう」とするロシア人は、英米の目から見ても粗雑に映るのである。

・世の中には自分の専門事項を得意げに延々に語りたがる輩が掃いて捨てるほどいる。誰にも本気で相手にされない連中がね。

・相手に退屈を感じるということは、自分と対等の社会的地位を相手に認めないことである。

・われわれはみんなが尊大な利己主義者であり、その欠点につけ込むやり方はうまく機能するだろうということだ。例えば、仰々しく相手に興味を示したり、ありったけの質問を浴びせたりするのがそうである。

・愛情とは自らの意思で積極的に築け上げようとする人たちのものであって、相性の良いパートナー探しに何年もかけるような人には背を向ける。

・「ソウルメイト」は自らの努力で作り出すものであるにもかかわらず、選択にこだわりすぎる人は神経が麻痺状態になり、「ソウルメイト」がどこかに身をひそめて探し出されるのを待っているものと錯覚してしまう。

・人間は、恩恵を受けるよりも、恩恵を施すことによってその相手を好きになる傾向がある。

・バーなどで異性ににじり寄って飲み物を奢ったりするな。代わりに、自分の飲み代を支払わせなさい。

・フェイスブックなどのSNSは、いわゆる「弱い繋がりの擬似的友情関係」をやたらに創り出し、それを容易に維持できる環境を整えている。

・幸福というのは相対的なものである。われわれが幸福だとか、不幸だとか言うとき、大抵の人は自分の生活を周囲の人たちの生活と比較しているのだ。

・会議は、その場にいる人の中で最も動きの鈍い人のペースで進められる。だから、一人を除いて他の全員が退屈し、自分たちが十分に活用されていない気分になる。

・殺到するメールにいらいらしているときは、返事をするのを1~2時間延ばすといい。間髪入れずに返事をくれる人よりも、24時間以内に必ず返事をくれる人だという評判を得る方がよほど賢いやり方だ。

・「何であれ、一番やりたくないことに挑戦しなさい」という格言をあなたの人生哲学にするといい。物事がわれわれの精神の進化にとって重要であればあるほど、それを実行するにはより大きな抵抗感を覚えるのである。

・二種類の「やることリスト」を作ることをお勧めする。一つは「マスターリスト」、もう一つは「デイリーリスト」という具合に。前者は簡単に達成できない目標のリストに、後者はその日のうちに完遂できる仕事だけを連ねたリストにするのだ。

・結局、優先順位や格付け制度というものは、システムが正しければ何とか余裕の時間を捻出することができる、などという幻想に焚きつけられた考えなのだ。本当のところは、もしあなたが忙しすぎるなら、「やることリスト」の中味をあれこれいじくって再編するのではなく、仕事の全体量を減らす方策を考えなければならない。

・一般に「熟考する」というのは、「優柔不断」の状態が数時間続いた後、「即座の判断」が働くというものである。この優柔不断の工程に一定の時間制限を設けなさい。日常茶飯事の場合は、数分で十分だ。時間が経過したら即座に思い切って決定を下しなさい。優柔不断に数時間かけていたときより悪くならないことは、ほぼ間違いない。

・騒音に敏感でない人たちがいる。彼らは、議論や思想、詩や芸術にも敏感でない……理由は、彼らの脳組織が極めて粗雑にできているからである。

・何度でも再利用可能な知識と違って、無知は一回限りの勝負だ。一度でも知識にとって代られると、無知は復帰するのが難しい。

・「想像力」と「無知であること」とは、実際には同じではないのか? キュビズムの論理を拝借すれば、ピカソが言うように「子供はみんな芸術家である。問題は、大人になっても芸術家であり続けるにはどうすればよいか、ということだ」。





HELP!―最強知的“お助け”本

HELP!―最強知的“お助け”本

  • 作者: オリバー バークマン
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2014/08
  • メディア: 単行本



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