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『SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る』 [☆☆]

・全国で約270万人もの防犯ボランティアが日々活動しているのですが、彼ら非武装の市民がパトロールできるのは、治安が安定しているからこそなのです。

・人を助けようにも「どうしてよいか分からない……」ことが、見て見ぬふりへつながっていることは街でのパトロール経験からも痛感しました。

・自分が正しいのだから、正しければ何をしてもよいという風潮を、子供たちの規範であるべき大人たちが世間にはびこらせている時代だからこそ、「暴力では何も解決しない」という考え方はとても重要だと思います。

・実際に街の中で危険な状況に遭遇したら、勝つことでも負けることでもなく、逃げることが一番の方法です。

・被害者にも加害者にもならない、そのような意味を込めて「逃げるが勝ち」なのです。

・「隙がある」とは、目も向けていないし、意識も向けていない、という意味です。

・「歩きケータイ」は各世代に広がり、人とぶつかる、ホームから転落するなど事故やトラブルも起きています。自ら危険を招く「隙」をつくっている人たちが増えているのです。

・ライフスタイルや価値観などがより多様化している社会の中では、相手への気遣いや丁寧な声かけはトラブル防止に不可欠なことです。

・とっさに出る丁寧なひと言は、災いを寄せつけないバリアになります。

・生徒たちに悪気はないにしても、自分たちの行動が他人にとっては迷惑になるかもしれない……という想像力が足りないことと、万が一トラブルになったときはすぐに謝ることで解決できる、という経験が少ないことが問題を招いていると思われます。

・反射的に乱暴な発言をする、露骨に舌打ちをするなどの対応は、相手に対して敵意を示すようなある種の暴力となります。

・たとえば、「痛い! 痛い!」と叫び続けることで、触れてきた相手が驚いて手を引きやすくなります。「そこまで悪いことはしていない」と一瞬躊躇するからです。

・自分の家や部屋では行わないようなことを平気で行うことができる背景には、「みんな見て見ぬふりするから大丈夫」のような気持ちがあるからだと思います。一方、街じゅうが「見て見ぬふり」ばかりであれば、逆にピンチの状況が生まれるかもしれません。もし、危険に遭遇したとき、「見て見ぬふり」をせずに助けてくれる人がいるのか……。

・ボランティアはただの活動ではなく「社会の問題に挑むチャレンジ!」だなと感じて、当時の自分には大きな刺激になりました。

・「見て見ぬふりをする」「無関心」が大勢を占めるなか、あえて「困っている人はいませんか?」と声を上げるのはとても勇気のいることです。

・現実社会の中では、腕力としての「強さ」よりも、知恵としての「賢さ」で切り抜けることのほうが結果的にリスクを低くすることが多々あります。

・安全のコツのほとんどは、誰でも知っている、誰でもできることばかりです。ただ、安全のコツは、とても忘れやすいことなのだと思います。そして、忘れているときに隙が生まれて、危険に対しての免疫が弱くなってしまう……。

・安全とは、いつもと同じこと!





SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る

SELF DEFENSE 「逃げるが勝ち」が身を守る

  • 作者: 武田 信彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/07/17
  • メディア: Kindle版



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