『イノベーターズ 革新的価値創造者たち』 [☆☆]
・大企業にはイノベーターがいないのだ。イノベーターがいない企業からイノベーションが生まれることはない。
・大企業に入社してくる依存体質なサラリーマンはすでにイノベーターとしての資質に欠けているのだ。
・MBAホルダーのオペレーターたちが標準化と効率化を押し進め、やがて彼らは業績を伸長させた褒美として昇進し役員となる。そして大企業の経営陣は論理と分析に優れたオペレーター集団となり、彼らは善意でイノベーターたちを潰していく。
・世界初の革新的価値のある製品を作っているのに「顧客ニーズは?」「開発期間は?」「利益予想は?」等々、絶対に答えられるはずのない質問を投げかけてイノベーターたちから挑戦と創造の意欲を奪っていく。
・マーケットリサーチをして論理と分析で製品企画をしてもそれは二番煎じの陳腐なものにしかならない。
・戦後最大の不況は、昭和の東京オリンピック後にやってきた。山高ければ谷深しである。2020年をピークに必ず不況がやってくる。
・幼時からスマホでゲームをすることに親しんだこれからの子供たちは長じてもファミコンやニンテンドーDSのようなゲーム専用機に興味を示さないとの予想もある。
・論理と分析によってイノベーションが生まれることはない。論理と分析は過去のデータベースとする。顧客の声を聞いてもそのベースは顧客の過去の体験・経験である。
・顧客に「何が欲しいですか?」と聞いて「アルミの塊から削り出した質感と剛性感の高いPCが欲しいです」と答える人は皆無であろう。
・ジョセフ・スワンは白熱電球を発明した人である。でも我々は白熱電球を発明したのはエジソンであると認識している。実はこの知名度の差が、イノベーションとインベンションの違いを理解する格好の材料となる。
・スワン氏が白熱電球の発明に終始したのに対し、エジソンはその発明を事業化し、収益化した。
・インベンション(発明)とは、単なる新しいアイデアの創出である。それに対して、イノベーションとは、創出されたアイデアを収益を生み出す事業へと発展させることである。
・日本は今世界第二位の特許数を誇っている。しかし、特許数に見合ったイノベーションが日本から生まれているとは言い難い。特許の出願が目的となっているのだ。貴重な時間が自己満足に費やされている。
・「人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、多くの人は見たり聞いたりばかりで一番重要な「試したり」をほとんどしない」(本田宗一郎)
・垂直思考はMBAで教えている課題解決の手法で、課題を「WHY?」を繰り返して分解していく、その中のどれが真因であるかを仮説検証によって特定する。真因が特定されたら、その解決策を今度は「HOW?」を繰り返して分解していく。
・水平思考では垂直思考のように、「WHY?」を繰り返すことはない。どんな問題でも解けると信じて、常識や既成概念を取り払い、そのテーマから離れて水平に思考を飛ばし、まったく関係のない場所からアイデアを借りてきたり、まったく異質なものを試行錯誤で組み合わせたりして解決策を探るアプローチである。
・イノベーションはカオス(混沌)とオーダー(秩序)の間のケオディックパス(Chaordic Path:混沌と秩序の間の道)で生まれる。
・14世紀にヨーロッパで突如としてルネサンスが興る。なぜか? ペストで当時のヨーロッパの人口の半分が死んだからだ。特に秩序の番人だったカトリックの聖職者の8割が死んだことが大きかった。
・「山登り、強制されたら拷問だ」という言葉がある。
・企業の研究開発部門は、技術開発のロードマップを持ってはいけない。価値開発のロードマップを持たなければならない。
・例えば、レコードプレーヤーの価値開発マップの事例だったら、「家で楽しめる」→「歩きながら楽しめる」→「世界中のあらゆる音楽をいつでもどこでも即時に楽しめる」、という感じで、時間的、場所的、地理的に利便性が拡大していっている。
・価値観(既成概念)が多いと人間は不自由だ。やれないことが多すぎる。
・仕事をしていて時を忘れて没頭してしまうこと、頼まれてもいないのに自然とやってしまうこと、そこには自分の才能がある。
・才能の萌芽は、子供の頃に時を忘れて没頭していたことにある。子供の頃プラモデル作りに没頭していた人は大人になっても何かを「創造」している時に時を忘れて没頭してしまう。
・相対価値を捨てることだ。何かと比べて歪んだ変な理想を持たないことだ。相対価値で生きているから幸せが他人任せなのだ。他人の評価や顔色ですぐに自分が不幸になる。他人と比較して苦しむ。
・「ライオンで生まれてきました」。檻に飼われて毎日餌をもらって平穏に一生を終えました。これはライオンの一生だろうか?
・大企業に入社してくる依存体質なサラリーマンはすでにイノベーターとしての資質に欠けているのだ。
・MBAホルダーのオペレーターたちが標準化と効率化を押し進め、やがて彼らは業績を伸長させた褒美として昇進し役員となる。そして大企業の経営陣は論理と分析に優れたオペレーター集団となり、彼らは善意でイノベーターたちを潰していく。
・世界初の革新的価値のある製品を作っているのに「顧客ニーズは?」「開発期間は?」「利益予想は?」等々、絶対に答えられるはずのない質問を投げかけてイノベーターたちから挑戦と創造の意欲を奪っていく。
・マーケットリサーチをして論理と分析で製品企画をしてもそれは二番煎じの陳腐なものにしかならない。
・戦後最大の不況は、昭和の東京オリンピック後にやってきた。山高ければ谷深しである。2020年をピークに必ず不況がやってくる。
・幼時からスマホでゲームをすることに親しんだこれからの子供たちは長じてもファミコンやニンテンドーDSのようなゲーム専用機に興味を示さないとの予想もある。
・論理と分析によってイノベーションが生まれることはない。論理と分析は過去のデータベースとする。顧客の声を聞いてもそのベースは顧客の過去の体験・経験である。
・顧客に「何が欲しいですか?」と聞いて「アルミの塊から削り出した質感と剛性感の高いPCが欲しいです」と答える人は皆無であろう。
・ジョセフ・スワンは白熱電球を発明した人である。でも我々は白熱電球を発明したのはエジソンであると認識している。実はこの知名度の差が、イノベーションとインベンションの違いを理解する格好の材料となる。
・スワン氏が白熱電球の発明に終始したのに対し、エジソンはその発明を事業化し、収益化した。
・インベンション(発明)とは、単なる新しいアイデアの創出である。それに対して、イノベーションとは、創出されたアイデアを収益を生み出す事業へと発展させることである。
・日本は今世界第二位の特許数を誇っている。しかし、特許数に見合ったイノベーションが日本から生まれているとは言い難い。特許の出願が目的となっているのだ。貴重な時間が自己満足に費やされている。
・「人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、多くの人は見たり聞いたりばかりで一番重要な「試したり」をほとんどしない」(本田宗一郎)
・垂直思考はMBAで教えている課題解決の手法で、課題を「WHY?」を繰り返して分解していく、その中のどれが真因であるかを仮説検証によって特定する。真因が特定されたら、その解決策を今度は「HOW?」を繰り返して分解していく。
・水平思考では垂直思考のように、「WHY?」を繰り返すことはない。どんな問題でも解けると信じて、常識や既成概念を取り払い、そのテーマから離れて水平に思考を飛ばし、まったく関係のない場所からアイデアを借りてきたり、まったく異質なものを試行錯誤で組み合わせたりして解決策を探るアプローチである。
・イノベーションはカオス(混沌)とオーダー(秩序)の間のケオディックパス(Chaordic Path:混沌と秩序の間の道)で生まれる。
・14世紀にヨーロッパで突如としてルネサンスが興る。なぜか? ペストで当時のヨーロッパの人口の半分が死んだからだ。特に秩序の番人だったカトリックの聖職者の8割が死んだことが大きかった。
・「山登り、強制されたら拷問だ」という言葉がある。
・企業の研究開発部門は、技術開発のロードマップを持ってはいけない。価値開発のロードマップを持たなければならない。
・例えば、レコードプレーヤーの価値開発マップの事例だったら、「家で楽しめる」→「歩きながら楽しめる」→「世界中のあらゆる音楽をいつでもどこでも即時に楽しめる」、という感じで、時間的、場所的、地理的に利便性が拡大していっている。
・価値観(既成概念)が多いと人間は不自由だ。やれないことが多すぎる。
・仕事をしていて時を忘れて没頭してしまうこと、頼まれてもいないのに自然とやってしまうこと、そこには自分の才能がある。
・才能の萌芽は、子供の頃に時を忘れて没頭していたことにある。子供の頃プラモデル作りに没頭していた人は大人になっても何かを「創造」している時に時を忘れて没頭してしまう。
・相対価値を捨てることだ。何かと比べて歪んだ変な理想を持たないことだ。相対価値で生きているから幸せが他人任せなのだ。他人の評価や顔色ですぐに自分が不幸になる。他人と比較して苦しむ。
・「ライオンで生まれてきました」。檻に飼われて毎日餌をもらって平穏に一生を終えました。これはライオンの一生だろうか?
イノベーターズ 革新的価値創造者たち---イノベーターが生まれる組織の法則
- 作者: 吉村 慎吾
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
タグ:吉村慎吾