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『学者になるか、起業家になるか』 [☆☆]

・追い込まれるから人は考えるし、働く。追い込まれなかったら、何も考えません。人は習性として楽をしたい生きものですから

・私はそもそも制約とは、何か新しことを手がけていく途中でやりたいことを単に邪魔するだけのものではなく、何かを考えていくときの「土台」になるものだと思います。

・制約があまりないと「解の方向性」が広がりすぎて、どれもが解に見えるようになってしまいます。正しそうな選択肢が多すぎて、誰も本当の解に至れない──。

・旧帝大のような設備も揃っていて学生の偏差値も高い大学から赴任してきた教授が、「山形大学ではいい研究はできません」と不満を漏らすのですが、学生は教授の鏡なのですよ。「そんな文句ばかりのあなたに能力がないんです」と、つい釘をさしたくもなります。

・先行する賢い人が1日24時間×7日もかけて知恵を出し、仕事をしているときに、そうでない人が1日8時間×5日で勝負をして勝てるわけがありません。

・ロジックの大もととなるのは、「そのことは一度考えたことがある」という経験の積み重ねです。

・いい企画のアイデアが浮かんだら、果たして1回限りのものではないのか(偶然の産物)、再生産できる状態に持っていけそうなものか(事業的に)、最初の段階から考えておかなくてはいけません。

・新人研修のときに簡単なP/Lを作らせてみたほうがいい。損益の計算ができないことは、実際のビジネスを進めていくうえで、非常に不利だと思うのです。

・潰れそうな自分の会社に対して、組合が「給料を上げろ!」と主張している愚かさが理解できる。

・日本の大学にはそういう勉強しない学生に対して非常に甘い体質がある。

・大学であれば、早く「自分でマニュアルを作れる」学生を育てていく必要がありますね。基礎を身につけて同じ課題に取り組んだとしても、その視点があるかないかによって大きな差が出てくるからです。

・今までの日本のやり方ではその比率が逆になっていて、一人前になるまでに膨大な時間がかかり、それより上のハイレベルなことに大した時間をかけられなくなっています。

・大学の先生が、本に書いてある内容をわざわざ授業で教える必要はありません。「いついつまでに、本は全部読んでおきなさい」で済む。

・私が日ごろから意識しているのは、変化することを常態化させることですね。普段から変化することに慣れていない人は、自分のルールを先に決めてしまって、何か成功体験があると「これが必勝法だ」などと固執してしまう。そういう人はもうダメでしょう。

・教科書に結果が書かれた実験では感動できない。

・今の若い人たちは、ちょっとした成果で満足してしまう。もともとの大きな目標がないのですね。高い山の存在を知らないので、低い山を登って満足しているのと似ています。

・ゆとり教育では、一番レベルの低い子供に合わせていたのです。決して「できる子を伸ばす」という教育ではない。だから、できる子は先生に構ってもらえなくなる。

・結局のところ、「ゴール・オリエンテッド」であることが重要なのでしょうね。最終的なゴールをはっきりと決め、そこからブレイクダウンして、今日1日に何をしなければならないかをものすごく細かく決め、それを必ず実行すると結果は伴います。

・自分の限界は「短期集中」で一線を越えるしかない。

・「おかしいな」とか「なんか不思議だ」と思うことを、ずっと考え続ける。自分の疑問の引き出しが2万個あるか、5000個しかないかの差がのちのち大きく影響するのですよ。

・要は、行動を起こすことです。4畳半の部屋に寝転がり、インターネットを眺めて世の中を知ったような気分になっていては、永遠にお金持ちになれる方法などないのです。

・止めるべきものを検証して、きちんと止めなければいけない。特にビジネスではリソースや資金、時間には限りがあり、すべてのものを諦めずに続けていくのは不可能です。

・iPhoneのマーケットサイズなんて、発売前に事前調査したらゼロに決まっています。ビジネスにおける新製品の開発というのは、既にマーケットがあるかどうかではなく、そういうものが世の中にあったら役に立つだろう、という点にこそ価値がある。




学者になるか、起業家になるか (PHP新書)

学者になるか、起業家になるか (PHP新書)

  • 作者: 城戸 淳二
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/11/16
  • メディア: 新書



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